たけだ記2・はじめての挫折 | おはようございます! 武田直樹です。

おはようございます! 武田直樹です。

フリーランスの作家・演出家・プランナーで、演技講師を務める武田直樹の今日までを赤裸々に記したブログです。

幼稚園デビューした「まんざい」な私も小学生になった。

はじめての国語の授業、
ホリエ先生に当てられて立ち上がり、
大きな声で教科書を音読した。

笑いが起こった。
真面目に一生懸命読んだ。
なのに、
笑われた。

正しい日本語がしゃべれなかったのだ。
「きいろ」が「ちいろ」
何度やっても「ちいろ」としか言えなかった。

ホリエ先生「自分の名前を言ってごらん」
たけだ「たけだなおち」

笑われた。

みんなを笑わせてたんじゃなくて
みんなから笑われてたんだ・・・。

トイレで泣きながら毎日「あいうえおかきくけこ~」を稽古した。
だけど、なかなか上達しなかった。
国語のテストで「金魚」の読みを「ちんにょ」と、
落書きで「巨人」を「ちょじん」と書くほどだった。

その日以来、人前で「まんざい」をやることはなくなった。
「なおち」とクラスメイトから呼ばれるたびに、
無理して明るい「なおち」を演じるようになった。
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