長い夏休みだからこそ、子供たちにはじっくり時間をかけて夢中になって熱中する機会にしてもらいたいです。

夏休みの特別冊子エデュブックでご案内しているように、子供たちが全力で取り組んでもらえるさまざまな企画を用意しました。

 

中でもこだわって毎年行っているのが科学工作電子工作

 

工作は器用かどうかが気になるとは思うのですが、器用な子はなぜ器用なのでしょう。

持って生まれた才能でしょうか?

そうではありません。

工作を行うことで見通す力や予想する力を刺激してきた経験の差です。特に科学工作や電子工作は芸術性や見栄えの良さを求めるのではなく、説明書をしっかりと読み、仕組みや原理を考えてもらうことを大切にしています。

子供たちは完成させたいという欲を強く持っています。ですが、大人の手をすぐに借りようとする子が最近は多いです。子供たちの力で完成へたどり着かせるために、手を出して助けるのではなく、次にどのような形になるはずだから今何をしなければならないかをアドバイスします。そうすることで、考えることを止めないようにしてもらっています。

保護者の方々に面談でもよくお伝えしていますが、

子供たちの学ぶ力は「伸ばす」のではなく「伸びる」と考えています。

これからの時代を生き抜く子供たちに必要不可欠なことは「主体性」を持って自分の力で成し遂げる力です。壁にぶつかり、それを乗り越えて成果を自らの行動でつかむことによって子供たちは自信を得ます。ですからエデュスタッフは教えるのではなく学び取らせることに力を注いでいます。科学工作や電子工作してもらうことはこの流れをつくるのにとても適していると考えているので夏休みには必ず企画しています。

そして指導はティーチングではなく、コーチングで対応します。

 

自分がすることは子供たち『自らが決める』。そのために自己決定する機会をつくります。低学年時期やいままで大人に決めてもらっていた子など何をしたいのかがどうしても思いつかなかったり、言えない段階であるならば選択肢を与えて選ばせます。決定する際には必ずしも理由、根拠を求めるのでなく、好きか嫌いかという子供たちの勘のようなもので決めることがあってもかまわないのです。最善の決定でなくても、本人がその場で判断し決断することが大切だと考えています。

 

そして重要なのは『決めたら続けてみる』です。自己決定によって自分事として考え行動する習慣は「進化」を生み出します。そのために理由を気にする言葉かけが大切です。「なぜ?」「どうして?」だけでなく「どうすればよいかな?」と問いかけることで、あたりまえのように「原因」と「解決策」を探る習慣をつけていくことが多角的な視点で問題解決する思考力につながっていきます。同時に言語能力も磨いていきたいので、問いかける際には単語でなく文章にして会話をします。子供に分かりやすい言葉に変換することが必要なのではなく、大人が日常使っている言葉で話しかけます。昨今、携帯電話の普及による固定電話の減少やセキュリティの強化のためか、子供が家族以外の大人と対外的に会話して説明力を磨く機会が減少しています。ここぞの場面で言葉がつまって、自分の言いたいことが言えず黙り込んでしまう子が増加していることにもつながっているように感じます。

 

このように会話力を高めるときもそうですが、

基本的に『はげます、応援する』というスタンスで接することが大切です。

たとえば会話慣れしていない子供たちに対して、正しい言葉を使ってほしいあまり、話の途中で否定して修正するなど成果や結果に対して厳しくするのではなく、最後まで子供自身が話して伝えることに重きをおいて「待つ」のです。途中で投げ出し全力で行動できない場合には厳しく接することも必要です。言語活動だけでなく、思うとおりに行かないことでも、自分でやりきって認めてもらえて乗り越えたときには大きな自信を得ます。その自信は次に向けてチャレンジする原動力となるのです。

 

この乗り越えていく過程では『学び方や取り組み方の工夫』をいっしょに考えることが大切です。

小さな目標の設定、うまくいったところとうまくいかなかったところの分析、楽しみながら取り組める作戦や企画を子供1人で考えられればよいですが、難しい場合も多々あります。そんなときは工夫をいっしょに考えていくのです。すべてが毎回うまくいくわけではありません。しかし、うまくいかなかったときは過去を悔やむのではなく、すぐに再発防止策を決めていければ、未来の自分に希望を持ち、勇気を持てるようになるため、行動のスピードが速くなります。子供たちを立ち止まらせず、常に動かすことで進化のスピードも速くなります。

 

最後に『その気にさせて熱中させる』のです。1つのことにのめり込み、熱中する力が強い子は勉強においても成績が高いというデータもあります。また、熱中して集中する経験をしっかりと積ませることは、学びでもスポーツでもメーターを振り切り夢中になる力となりますので、自分の長所をどんどん強化していきます。これは将来魅力的な人材になる土台となります。

 

このように、エデュパークでは、

『自らに決めさせる』

『決めたら続けさせる』

『はげます、応援する』

『学び方の工夫を一緒に考える』

『その気にさせて熱中させる』

の5つを柱に楽しいことを選ぶ子ではなく、どんなことでも楽しめる子に育ってほしいと考えています。

この夏、工作をはじめとして子供たちが自ら『作り上げたい』そしてさらに『伸びたい』と思うきっかけとなる夏休みをご用意しました。忙しくしている夏休みかもしれませんが、エデュパークでじっくり取り組み、夢中になって熱中する夏を過ごし、9月以降はその気になってやる気になる子へと成長することを願っております。

 

 

夏休みのエデュパークのお申し込みはこちら