皆さんこんにちは。

本日は、「キャリア教育について」というテーマで書き留めたいと思います。

今週の月曜日、ある私立高校に伺い、ボランティアで社会人としてのキャリアの歩みを生徒さんに話す機会をいただきました。２０名ほどの社会人が分担して各教室で講義をする形式で、私のもその中の一人として参加させていただいたのです。

会場となったこの学校では、キャリアの科目が年間を通して科目として設定されていて、職業教育の拡充の面からこのような授業の取り組みがなされているようです。

フリー時間もあったので、他の方のプレゼンも拝聴することもできました。

自分のプレゼンも含めて反省とともに感じたことなのですが、「働く」という視点で考えれば、普段そういう社会との接点がない高校生に、社会人が自分の体験を語ることは貴重な機会にはなるのでしょうが、高校生が求めていることは果たしてどういうことなのだろうと、考える場面がありました。

社会人側も参加者が比較的年齢が若かったこともあるとは思いますが、「仕事・業界説明」や「夢を追いかけろ式の姿勢論」、または仕事上のテクニック（たとえば、PDCAを熱心に語る方もいました）を主に語る方が多く見受けられ、それが生徒さんの学習希望にマッチしていたのかどうか、私には疑問なところもありました。

キャリア教育とは、一種の「生き方」の色々な選択肢を提示して、視点をたくさん持ってもらえるような機会なのではと私は思います。ですので、仕事説明が役に立たないということはないのですけど、主役はあくまで生徒たちですから、生徒たちが疑問だったり不安に思うようなことを安心して訊き、そういう世界をゆっくりと考えながら膨らましてゆけるような場である方が望ましいのではないかとも感じました。

授業の一環ですので、生徒側がどうしても受け身になってしまうのは致し方のないことで、年齢も親と同じような世代が講師であれば、どこか自分事、現実味にかけてしまうのかもしれません。

私の昔の経験でもあるのですけど、このような機会は、１対１とか少人数の限定された場であり、それも継続して作ることができれば、安心感も増して色々と質問したりアドバイスをもらったりするようなことがしやすくなるのではないかとも思います。やはり質問をしようにも、クラスメートの視線も意識するでしょうし、いま会ったばかりの大人に訊く勇気もそれなりにいるのだと思います。

あまり理想論ばかり述べても現実対応できませんが、「質の高い教育をみんなに」「働き甲斐も経済成長も」というのはSDGｓの目標でもあります。自分自身の個性を把握しながら、パワフルな成果を主体的にあげられるように、できるだけ「好き」を仕事に繋げられるような工夫を現役社会人がお手伝いしていくことは必要かと思います。

枯れ木も山の賑わい、かもしれませんが、今後も機会をいただければ参加させていただこうと思っています。

最後までお読みくださりありがとうございました。

2024.2.24

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