皆さんこんにちは。

本日は、「「夢追い軸」にシフトすること」というテーマで書き留めたいと思います。

 

医療モノのドラマでよく見る場面があります。

目の前に苦しんでいる患者を見ると、採算を度外視してもその患者を助ける医師がいる一方で、医療も事業の一つであるのだから、採算の立たない治療は行うことを控えるべきであると考える病院経営者との戦いのシーン。

 

どちらも間違っていないし正しい判断をしているのです。

医師たるもの、目の前に患者がいたらまずは自然と治療をするのは当然のこと。でも、病院経営が苦しくて医師の給料すら出せないのであれば、そもそも治療行為にはつながらない、というのも然りですね。

 

 

企業内でも同様に、重ならない軸同士のすれ違いが良くあると感じています。

 

組織の進むべき方向性や組織全体の利益を考え、経営資源を分配して各種機能を維持し、活動の継続を図ることが経営の仕事であり、このような経営軸は企業運営の基本だと思います。

けれども、企業活動のエネルギーの源泉は「モノ」ではなく「ヒト」であって、その「ヒト」が発している声を聴かなければ、いくら数値上で正しく経営資源を分配しても、うまく機能するかは疑問です。

 

仕事の前線で「苦しい」「是正して欲しい」と声を上げている社員がいて、それが正しく報告されているにもかかわらず、「全体の利益」という名のもとに、また「人事権」を曲解して、現場の小さな声なき声を聴くことができないような経営なら、たとえ形式上の実績を残せたとしても、少なくとも私は魅力を感じないです。

 

医師が現場で苦しんでいる患者を無意識的に治療するように、現場で苦しんでいる社員に寄り添い、支援をしてその社員が再び元気を取り戻して実践に復帰していけるよう見守るような生き方、そんな生き方を私は軸にしたいと思っているからです。

 

多くの医師は、苦しんでいる患者を救いたいという志をもって医師になることを目指してきたのだと思います。企業活動でも同様に、最初から経営資源の分配のような机上のゲームをしたいと思って会社勤めを始める人間は少ないのではないかと思います。

 

私は、支援人事職としての夢をもって長いこと歩んできましたが、企業経営もさらに複雑な環境になってきていますので、自分の歩みの延長線上で、どうしても軸が合わなくなることも生じてくるかもしれません。その際には、一度しかない自分の人生ですから、後悔の無いように決断をしたいと思っています。

 

他者は色々な評価を下すものです。

けれども人生の主人公は自分自身であり、義務や責任と同時に選択する権利も自分自身にあるのです。それが「自由」ということの表裏にあるものだと思っています。

 

私は「夢追い軸」を大切にしたいと思っています。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

2024.7.13 #347

 

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