皆さんこんにちは。

本日は、「睡眠の大切さ」というテーマで書き留めたいと思います。

 

先日、柳沢正史先生の講演を聴く機会がありました。柳沢先生は、日本人の中で最もノーベル賞に近い人の一人と言われているくらい、睡眠学について精通しておられます。

 

日本人の平均睡眠時間は6時間程度で、欧州平均の7時間超と比べると1時間以上の開きがあるようです。日本では、寝る間を惜しんで働く、あるいは勉強することが美学のように語られてきましたが、長い目で見ると睡眠が少ないことは生産性にも悪影響を及ぼしますし、認知症になるリスクも高くなることがデータでは示されています。それだけではなく、睡眠不足は海馬(記憶をつかさどる器官)の発達が遅れ、問題行動も多くなり、利他的な行動も抑制されるとのことです。

 

私は昼間に眠気を感じることがありますが、そもそも昼間に眠気を感じるということ自体が異常であり、睡眠不足、不眠症、睡眠時無呼吸症、リズム障害などの何らかの睡眠障害を抱えていることの証で、特に睡眠時無呼吸症は潜在患者数が1,000万人いると言われ、治療が必要な病気だと、柳沢先生は言われていました。

 

 

睡眠に問題を抱えておられる方は意外と多いのではないかと思います。

私の場合は、感情が大きく揺さぶられることがあったとき、特にネガティブなことがあったときには眠れなくなってしまうことがあります。

実は先日も心底腹が立つ出来事があって、それを考えると心の中がそれで一杯になってしまい、眠れなくなってしまいました。でも冷静になって考えてみると、その怒りの原因になっている人間の言動に振り回されている自分自身が情けない・・・そんな気持ちにもなってきました。「自分には、やるべきことがある、やらなければならないミッションがある、それなのに雑事に惑わされてその道を見失っている」と考え直しました。そう思うと、翌日からは眠れるようになりました。

 

睡眠に問題があったり睡眠時間が少ないと、仕事の上でも処理中心のルーチン業務は対応できるものの、創造的な深い思考が必要な仕事は難しいですよね。もしかしたら、それがここ数十年の日本と他先進国との成長の差に繋がっているのかもしれません。

自分の体調を整えることも、賃金や報酬を得ているプロとしての責任ですので、睡眠に対しても丁寧に考えて取り組みたいと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2024.5.18 #340

 

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