皆さんこんにちは。
私のブログも今回で300回を迎えました。いつもご覧くださりありがとうございます。
本日は、「SDGsで考えること」をテーマに書き留めたいと思います。
先週は、通信講座などを通じて、SDGsについて学ぶ時間を得ました。
ご存知の通りSDGsとは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことで、17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsは地球環境問題に焦点が当たりがちですが、それだけでなく、貧困問題への対応、教育の充実、労働環境改善や働き方の見直し、平和な社会の実現など、将来に向け後の世代の幸福実現に取り組む姿勢を明確に打ち出しています。
私たちは、新しい価値を生み出し、その価値から与えられる報酬で利益を確保し再生産に投資するような発展的循環が求められる中にいます。すなわち、ある種経済合理性の中で生きていますので、基本的にダウンサイジングが難しい世界にいるのかと思います。
そのため、企業体としてSDGsを実現しようとしても、ある一部の目標に対して取り組んだ結果、その他の目標に対して必ずしもSDGs的にポジティブな結果をもたらすことになるとはいえず、17の目標をすべて包摂しながら取り組んでいく難しさに常に直面してしまいます。また個人的なレベルでも、現代的な生活を送るためのあらゆるインフラや商品の次元をSDGs的に変えていくことは、ともすれば、我々自身の生活スタイルを根本的に見直さなければならなくなるかもしれません。
先日のニュース番組によると、二酸化炭素濃度の上昇率は、1970年代以降で飛躍的に上昇しているとのことでした。過去の地球の推測データからすると異常な上昇率だそうで、その影響で温度変化が起こり、異常気象も多発しているのは我々も知るところです。これも経済発展の負の側面が生んだ歪と言えるのではないかと思います。
こういう中、本日8月6日に広島にて、毎年恒例の平和祈念式典が行われました。自国防衛という名目で、不必要な核兵器を作りだしている各国の首脳者にこそ、本当の意味でのSDGsを考えて欲しいと思いました。未来の地球を考えたときに、過去の惨禍を自分事として受け止め、不要なエネルギーを少しでも現在の不平等を是正するプラスのエネルギーに変えていくことを考えなければ、在野でビニル袋を削減しようと努力している市井の活動は、ともすれば無駄になりかねないのではないでしょうか。
スポーツドクターの辻秀一先生は、著書の中で、SDGsは認知的な脳で取り組む問題ではなく、非認知的な脳で取り組む問題ではないか、と提言されています。すなわち、儲けや合理性という枠組みの延長線上で考えていては、自己矛盾に陥ってしまうのではないか・・・それよりも、人間の幸せとか嬉しい、という感情に焦点を当てて、外見の競争ではない個々の「存在」を活かす視点での取り組みが、SDGsを考える上での第一歩なのではないかと、そのように言っておられるのかと私なりに解釈しました。
地球人としての意識を持ちつつ、自分自身にできることを真摯に考えていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2023.8.6 #300
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