皆さんこんにちは。
本日は、「組織と個人について」というテーマで書き留めたいと思います。
組織といえば、小さな単位では「家族」がありますね。また働く場としての「企業」であったり、広くは「国家」であったりします。個人はその組織に属する形で与えられた義務と責任を果たすことにより、何等かの形で契約された権利を享受できることになります。その権利は、明文化された権利である場合もあるし、心理的・慣習的なものによる暗黙の権利であったりするでしょう。
「国家」を例にあげれば、勤労の義務を遂行するとともに、法律を守ることにより、逆にその法律によって国家のサービスを享受できますし権利も保全されることになります。(あくまで法治国家の場合ですが)
企業の場合には、労働契約に基づき、「個人は労働を提供することにより組織から報酬を得る」という権利・義務の関係になります。ですので、基本的に個人は、組織との1対1の労働契約に基づいて粛々と仕事をしていけば良いのでしょうが、どうしても周囲の様子が気になり、周囲とのちょっとした処遇の違いにも敏感になってしまうようなタイプの人間もいます。
最近、残念な話を聞きました。
ある同僚の処遇や行動が気になり、何等かで攻撃をしないと気が済まないと感じた人間がいるのですが、その人間は、直接その同僚に説得をする勇気がありません。その結果、周囲を焚き付けて、一種の圧力形成みたいな社内政治を行い、徒党を組んでその同僚を攻撃しようとしたのです。
結局は、周囲の良識者がその人間の行動の誤りを指摘し、本人を指導して事態は収まったのですが、この問題の背後にあるのは、「直接の対話をする勇気を持てないプロ意識の欠如」であり、「組織を自分の私利のために使おうとする愚かさ」です。
組織と個人の関係は、米国の故ケネディ大統領が演説でも語りかけてくれたように、「組織が何かしてくれるのを期待するのではなく、自分が組織に対し何ができるか、それを考えること」が大切だと思います。
自分の私利のために組織のリソースを使い、周囲を消耗させるような行動は、組織の構成員としてふさわしくないし慎むべきものであると、本件を通して私も感じました。
企業で働く上でスキルや業務知識が必要なことはもちろんなのですが、企業も社会的に存在する組織です。改めて、正しいことと誤ったことを見分ける知恵を備えるための「人間教育」の大切さを感じた件でした。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2022.7.8 #245
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