皆さんこんにちは。

本日は、「自分の足で立つ」というテーマ書き留めたいと思います。

 

ある政治家から手紙がきました。応援演説への参加の呼びかけです。

その政治家の主張を読みますと、今の日本に必要な課題がたくさん並んでいました。「貧困を無くし、差別を無くし、DX推進やデジタルリテラシーの向上を目指す」ことは大切なことだと思いますし、私も全く異論がありません。

 

政治の役割は、やむを得ない事情によって経済的、社会的に苦しい立場に置かれた人を、行政のセーフティネットによって、その人が再び自力で生活ができるようになるように、社会の仕組みを作ることであると私は思います。

自分の足で立とうとしても、どうしても立てない事情があるのであれば、そこには福祉的な社会の支援があるのは国家として必要な政策であり、そこには「お互い様」の精神で、我々の税金が使われることにも納得がいきますね。

 

 

でも、「自分の足で立つ」ということは、それぞれの個人によって捉え方が大きく違ってくることも事実だと思います。

私は、この「自立」ということを3つの側面から考えています。

 

一つ目は、経済的自立です。働く意思とそれに堪えられる身体を整え、自分の生活を原則的に自分の力で維持できるようになること。

二つ目は、自分の生活する組織の中で自分の居場所を作り、自分の役割やカラー(自分らしさ)を発揮しながら、その存在が承認されていること。

三つ目は、上記の「お互い様」の精神で、できる範囲でかまわないから、周囲にいる同僚や仲間が苦境にあるときに、手を差し伸べる勇気や必要な自己犠牲の気持ちを持っていること。

 

一つ目と二つ目の自立は、多くの人間が備えながら社会生活をしていると思います。でも、三つ目の自立は、個々人によって捉え方も関わり方も大きく異なると感じています。

極端に言えば、「他人のことは自分の守備範囲外だから、そういうのは政治の仕事だ。出来ないのは政治家が悪い、社会が悪い。自己犠牲など1円、1分足りとも嫌だ」という人もいるでしょう。

 

でも、政治の世界に期待しても、万人が政治の恩恵で満足できる社会がくることを信じる人はいないでしょう。限界もありますし、いつの時代もその世界に社会悪すら蔓延ってしまう。

ですから、自分たちができる範囲で「共助」の精神で社会貢献をしていくことが、自立しあえる社会には大切な要素で、「成長一本やり」でない「成熟社会」のあり方なのではないかと思います。

 

私自身、小さな組織、小さな社会の中ではありますが、自分らしく貢献できるよう模索しています。本当の意味での人間的な自立ができるよう、自分の心も整えていこうと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2022.6.18 #242

 

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