皆さんこんにちは。
本日は、「キャリアカウンセリングで考えること」をテーマに書き留めたいと思います。
最近、日本キャリア開発協会(JCDA)会長の立野さんの講習を受講する機会がありました。立野さんは、キャリアカウンセリングの目的を「自己概念の成長」であると言われています。自己概念とは、自分自身もまた他者も、「自分はこういう人間である」という統合された自己像のことです。たとえば私であれば、「情に脆く、おだてにも脆い」みたいな感じでしょうか。
その「自己概念」が成長・変化していくには、自分自身の内省も必要ですし、社会・環境への働きかけとそこからのフィードバックも必要となります。
自分が経験したことを、少し高次の視点で捉え直し、単に表面的に現れた行動だけでなく、その行動に繋がる思いとか感情も合わせて考え膨らませていくと、次には経験が語ってくれる「意味」にたどり着きます。
ここで大切なことは、物事を経験した当事者が、自分が主体として自分の人生の経験の中で発見した意味を語るのではなく、自分の経験を通して、「その人に表現されるのを待っているモノ・コトは何なのか」という主体の逆転が起こるということです。すなわち、人生の歩みの中で「あなたのミッションは何ですか?」という上からの問いを、どれだけ受け止めることができるのか、これが自己概念の成長といえるのだろうと私は思います。
この自己概念の成長メカニズムを、JCDAでは『経験代謝サイクル』と呼んでいます。そしてキャリアカウンセラーは、そのサイクルを回す支援者であり、伴走者であると思います。
私の身近なところでも、自己概念の不一致や喪失により、苦しんでいる同胞もいます。自分自身キャリアカウンセラーとして、少しでもその同胞の伴走者になれるよう、自分の与えられた意味を真摯に問いたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2022.2.11 #224
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