皆さんこんにちは。
本日は、「ロゴセラピーの授業を通じて」をテーマに書き留めたいと思います。
早いもので、今年も年末になりました。
先日は臨床心理士の先生に定例カウンセリングを受けましたが、この1年を振り返り、生じた出来事を自分の中でどのように捉え消化してきたか、それを思っていたよりもナラティブに報告することができで、自分としては落ち着いた気持ちになりました。
ナラティブとは、直接的には「語り」であり、「語られたもの」のことをいいます。行為としては、自分の断片化した経験をつなぎ合わせ、他者に語ることを通して、再度組み立て直す自伝的作業のことであり、それによって新たな意味づけがされることです。
人間は、過去の出来事を変えることはできませんが、過去の出来事に対する認識を変えることはできます。自分の生き方の琴線に触れるような事象をつなぎ合わせることにより、新たにポジティブに見えてくるものを見ようとすることこそ、本当の学習なのだと思います。
前回の大学院予備校の授業で、「ロゴセラピー」について学びました。V.フランクルが提唱したこの「ロゴセラピー」は、人間が自らの「人生の意味」を見出すことを援助する心理療法のことです。
私たちは、ともすると日々の生活の中で社会的役割(=ペルソナ)に過度に振り回されて、本来与えられた自分の人生の意味を問うことを忘れてしまいます。私も典型的なその一人でもあるのですが、このような自分のミッションに対する「関心の喪失」や「主体性の欠如」が起こると、神経症を発症するとの危惧をフランクルは投げかけています。
私自身、この1年を振り返り、途中まではこの「意味への挑戦」を怠っていたように感じました。特に年の中盤までは、精神的にも迷い、諦め、他責思考が渦巻いていましたし、仕事も一度リセットしなければならないかと思っていました。
でも、天から与えられていると感じている自分のミッションを考え続けてきて、最終的には現在の環境でも何か一つでもそのミッション実現ができるのではないかと考え、その行動に移してから、自分を取り巻く環境も少しずつ変わってきたようにも感じました。
ナラティブに捉えると、全面的にではありませんが自己肯定することも出来るように変わってきました。
ロゴセラピーの授業を通して、そんな自分自身を振り返る機会を与えていただきました。感謝。
最後までお読みくださりありがとうございました。
また来年もよろしくお願い致します。
2021.12.30 #218
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