埼玉県の地震活動の傾向
埼玉県北部を震源地とする2004年からの震度を観測した地震のデータベースが
にあります。
同様に埼玉県南部のデータベースが
にあります。
埼玉県東部とか西部を震源地とする区分はない様子です。「震源地 埼玉県東部」などで検索しても出てこないからです。
上の二つのデータベースを統合して、2004年からマグニチュード別に集計してみました。
--------M2----M3----M4----M5----M6----合計
2015年--00----01-----01----01----00----03
2014年--01----03-----00----00----00----04
2013年--02----07-----01----00----00----10
2012年--03----09-----02----01----00----15
2011年--00----04-----04----00----00----08
2010年--01----00-----00----00----00----01
2009年--00----02-----00----00----00----02
2008年--01----02-----01----00----00----04
2007年--02----06-----03----00----00----11
2006年--00----03-----00----00----00----03
2005年--00----03-----01----00----00----04
2004年--00----02-----01----00----00----03
合計= =10===42==14===02===00==68
一見して気が付くことは、2011年の311の前の時期に静穏化が起こってるように見えることです。2009年はM3級の地震が2回だけ、2010年はM2級の地震が1回だけで、2年間で地震が合計3回しか起こっていません。次に気が付くことは、2007年に前年の3回から一気に11回への急増があったことです。同様に、2011年から2013年にかけてそれぞれ8回、15回、10回と回数が増加しています。2011年以降の急増は明らかに311の大地震の影響です。この期間を埼玉県北部と南部を分けて回数を数えると次のようになります。
北部 南部 合計
2013年--02----08---10
2012年--04----11---15
2011年--01----07---08
合計-----07----26---33
圧倒的に埼玉県南部を震源とする地震が多く、ある程度、首都直下地震が近づいていると言えると思います。
参考までに、2004年から2010年までを北部・南部別に集計すると次のようになります。
北部 南部 合計
2010年--01----00---01
2009年--00----02---02
2008年--02----02---04
2007年--07----04---11
2006年--01----02---03
2005年--04----00---04
2004年--03----00---03
合計----18----10---28
こちらは北部の方が2倍近くになっていて、東北からの太平洋プレートの圧力を受けての地震発生が影響をしていたと見ることが出来ると思います。
なお、昨日起こったM5.6の地震は上のデータベースにある地震では最大のもので、その次の大きさのものはM5.2で、2012年に発生したものです。それぞれの地震データを引用します。
発生時刻 2015年5月25日 14時28分頃
震源地 埼玉県北部
最大震度 震度5弱
位置 緯度 北緯 36.1度
経度 東経 139.6度
震源 マグニチュード M5.5
深さ 約60km
*上の表示ではM5.5となっていますね。
発生時刻 2012年3月16日 4時20分頃
震源地 埼玉県南部
最大震度 震度3
位置 緯度 北緯 35.9度
経度 東経 139.5度
震源 マグニチュード M5.2
深さ 約100km
震源地の表示こそ北部と南部と分かれていますが、実際にはほぼ同じ緯度・経度です。震源深さは約60キロと約100キロですからプレートが違うように思えます。それぞれのURLで震度分布のマップを見ることが出来ますが、2012年のM5.2の地震では震央から東西南北ほぼ均等に震度3の地域が分布しているように見えます。つまり、震度3の分布域のほぼ中央に震源地があるように見えます。しかし、5月25日の地震では最大震度である5弱の地点は明らかに震源地から東側へ離れていますし、震源地付近の震度である震度4の分布も震源地から東側により大きく広がっています。また、5月25日の地震での最大震度は土浦市で観測されていますが、2012年の地震では土浦市はこの地震の最大震度である震度3ではなく、震度2となっています。
なぜこのことを取り上げたかと言うと、ネット上の一部のサイトで、最大震度が埼玉県ではなく、かなり離れた地点で観測されたため、埼玉の地盤が良いからだという話がされていたからです。少なくとも、2012年の地震で判断すると、特に埼玉県内の揺れが他地域よりも小さいとは思えません。どちらの地震も311後の地震であり、地盤状況に大きな差はないように思えます。
自分は5月25日の地震で最大震度が土浦で観測されたのは異常震域現象かと最初思ったのですが、異常震域であれば、プレートの沈み込みが浅い場所の方が震度が大きく出るはずなので、異常震域ではなく、土浦の観測点の地盤の状況で揺れが増幅されたという解釈が正しいのでしょう。
埼玉県で起こった地震についての解説資料が
にあります。こちらには、過去の大きな地震の一覧があり、M7程度の地震は何回も埼玉県内で起こってきたことが分かります。
2015年5月27日12時30分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:19433 SN:3530