アメリカでスリーマイル島原発事故が起こったとき、アメリカ国内ではチャイナシンドロームと言う原子炉でのメルトダウンを描いた映画が上映されていました。実際のスリーマイル島原発事故では軽微な放射能漏れ、つまり放射性ヨウ素だけが環境中に漏れたとされたのですが、この映画が上映中であったために、多くのアメリカ市民は原発事故の恐ろしさを印象付けられ、以降、原発反対運動が盛り上がるのです。
放射性ヨウ素だけが環境中に漏れたということに関して、原子炉の中だけであっても核燃料のメルトダウンが起こったのですから、当然セシウムもヨウ素同様かなり大量に気化していたはずであり、放射性セシウムの環境中への漏れがなかったとされていること自体がかなり不合理なことです。また、事故原因は運転員の操作ミスとされ、設計ミスなどではなかったこともこの事故が自然に起こったものではなく、故意にコントロールされて起こされたものであることを示唆していると思います。
アメリカが、戦後から2000年(平成12年)程度まで、日本の国土を核廃棄物の処分場にし、高レベル核廃棄物は日本の土地のどこかへ地層処分をすればいいと考えていたことを示すことをもう一つの根拠を挙げておきます。
それはユッカマウンテンという砂漠の中に計画されていた高レベル核廃棄物処分場がどうも見せかけだけであるということです。そもそも、日本を処分場にするのであればアメリカに造る必要はありません。
ユッカマウンテンの使用済み核燃料貯蔵施設は約80億ドルの巨額をかけて進められていたとされるのですが、2008年(平成20年)末の大統領選でオバマ大統領(その当時は候補)が凍結を約束し、2009年(平成21年)の大統領就任後、正式に凍結が決定されたのです。
普通に考えると、この時期の工事中止はとても奇妙です。オバマ大統領の建設中断の判断は、地下水などの環境汚染の恐れがあるからだということです。しかし、そうであれば、ユッカマウンテン以外の場所でも地層処分はできず、アメリカ国内に処分できる場所はほぼ存在しないことになるからです。少なめに見積っても、アメリカの原発のほぼ3分の1は1970年代までには完成し運転をしていたわけですから、2009年(平成21年)の時点でこれらの原発は運転期間が30年を超え40年に近づいていたわけです。地層処分をしたいという圧力は相当に強まっていたはずで、ユッカマウンテンを使わないのであればほかに用地を確保しなければいけないという話しになるはずです。しかし、既に4年を経過した現在でもユッカマウンテン以外の処分地を選定しているという話しは出てきていないはずです。
更におかしなことがあります。多くの使用済み核燃料は原子炉から出した後4年から5年程度プールで水冷をし、その後、乾式キャスクへ入れて保管します。その後、乾式キャスクそのままか他の容器へ積み替えるかして地層処分をするわけです。ですから現在アメリカ国内には乾式キャスクに入った使用済み核燃料が大量にあるはずです。これらをなるべく安全な場所に保管したいという欲求があり、原発周辺の住民から、ある程度完成しているはずのユッカマウンテン処分場の坑道に乾式キャスクを保管してもらいたいという要望が出ているのです。(http://green.blogs.nytimes.com/2012/01/24/wanted-parking-space-for-nuclear-waste/?_r=0)多分、これは合理的な要望であり、普通ならかなえられているはずですが、アメリカ政府は応じていません。更に、ユッカマウンテンの施設の画像検索をしてみても、入り口部分の長いトンネル以外は内部の写真は多分見つからないのです。https://www.google.co.jp/search?q=Yucca%20Mountain%20nuclear%20waste%20repository&psj=1&bav=on.2,or.r_cp.r_qf.&bvm=bv.50165853,d.dGI,pv.xjs.s.en_US.seW1cfrvSKg.O&biw=1024&bih=475&um=1&ie=UTF-8&hl=ja&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&ei=bJf-UfrrAoWekwXZrYG4Bw#facrc=_&imgdii=_&imgrc=PZpPYmZJe85ufM%3A%3BSA23kAJAw0g_lM%3Bhttp%253A%252F%252Fgraphics8.nytimes.com%252Fimages%252F2012%252F01%252F24%252Fbusiness%252Fyucca%252Fyucca-blog480.jpg%3Bhttp%253A%252F%252Fgreen.blogs.nytimes.com%252F2012%252F01%252F24%252Fwanted-parking-space-for-nuclear-waste%252F%3B480%3B360
また、入り口の坑道部分を除いて一般公開されている様子もありません。