5.8月8日の緊急地震速報誤報は、「和歌山県北部で実際に起きたマグニチュード(M)2.3の地震と、三重県南東沖に設置している海底地震計のノイズ異常が重なった」ということで、多分、二つの意味で不合理と思う。一つは電気信号であればその周辺の地震計は同じ時間に揺れを観測していないのでこの時点で緊急地震速報の対象外と判断できなければいけないこと。次に、離れた2地点で観測したのだから、当然その中間点で整合的な揺れが観測されたかどうかをチェックしているはずで、それがされていない様子であること。更に、誤報であるという確認がかなり遅れていて、これも疑問。本来であれば誤報を出した直後に訂正がされるはず。

6.では、単なる誤報ではないとして、なぜこういったことが起こったか。何らかの予行演習であった可能性が強いと思う。8月8日の午後5時少し前と言う時刻は、多分、平日の勤務時間内で、もっとも実質的な悪影響が少ないタイミング。自分が危惧するのは、善意の予行演習だけでなく、悪意の予行演習にもなっている可能性。

 自分がこういった疑問を持ったきっかけは北朝鮮の核実験の時に高感度地震観測網で核実験の揺れを観測したというテレビ報道がされ、その揺れのデータも出てきたからです。そんなに大きな核実験ではなく、かなり離れていたので、きれいな揺れのデータは得られないはずだと感じたからでした。

 地震の観測は難しいのだろうなと思っています。本来なら、地震波の進行方向などを見て緊急地震速報が出せればいいと思いますが、地盤の中で地震波が屈折するため難しいのでしょう。または、既に進行方向をチェックしているのかもしれません。ともかく、自分の意見として、今回の誤報には疑問があることを述べさせていただきました。

参考記事:
緊急地震速報、過去最大規模の“誤報” 原因は「地震計のノイズの途切れ」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1308/08/news109.html#l_yuo_jisin_02.jpg

2013年08月08日20時00分 武田信弘 ジオログのカウンターの値:28221