吉田第一原発所長の死に寄せて

 本日、2013年7月9日、福島第一原発の元所長吉田昌郎さんが食道がんで亡くなったという。まずは、ご冥福をお祈りしたい。同じ年代のものとして、そして、多分、福島第一原発事故の実相をかなりよく知っていたはずで、それを話すことができないまま亡くなられていかれたことをとても残念に思う。また、この時期に死亡と言うのも何か違和感を感じざるを得ない。

 東電によると吉田氏の被曝量は約70ミリシーベルトであったという。これは通常の被ばく限度が年間1ミリシーベルトであることから考えれば相当に高い線量のはずで、東電の発表である「被曝と病気との因果関係は極めて低い」ということは相当に疑わしい。少なくとも、3月11日以来、12月1日に引退するまでの9か月間ほどでの被曝線量が70ミリシーベルト(http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/200.html)であるのだから、相当な被曝線量だったということだ。

 これに関連して気になることがある。吉田昌郎所長が現場にいた期間、当然、他の東電の正社員や関連会社の社員がいたわけで、彼らの健康状態はどうかということだ。

 吉田所長の線量はどちらかと言えば同時期に現場にいた方の内では低いはずだから、他の方の健康がどうなっているのか、それが心配だ。東電の正社員も10名以上はいたはずだし、関連会社の正社員の方もいたはずで、そういった人たちは少なくとも健康状態が会社によってはっきり把握されているはずだ。つまり、そういった人たちの健康が特に問題がないのであれば、吉田所長の食道がん発病自体に違和感を感じざるを得ないし、今の時期の食道がんでの死亡と言うことにも疑問が残る。

http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/402.html に次のような報道が載っている。

>(2011年)10月下旬に異変が起きた。
>「随分トイレが長いなと思っていたら、ずっと吐いていたんです。11月にはいると顔色も悪くて、“食べ物がのどを通りづらい”とか“食欲がない”とかこぼしていて、大丈夫かなと心配していたんですが…」(福島第一原発関係者)

 そして、吐き気とか下痢は急性白血病の症状であり、食道がんの症状ではないのだ。新潟県立がんセンター新潟病院のサイトの血液のがん: 成人急性リンパ性白血病(http://www.niigata-cc.jp/contents/disease/setsumei/ketueki_all.html)のページには次のように書かれている。

>白血病細胞は中枢神経と呼ばれる脊髄や脳にも浸潤することもあり、頭痛や吐き気などが認められることがあります。この他に骨の痛みや関節痛が見られることもあります。
 
 同じ新潟県立がんセンター新潟病院のサイトの食道がん(http://www.niigata-cc.jp/contents/disease/setsumei/syokudougan.html)のページには、次のように書かれている

>症状
>食道がんを発症した方の症状には以下のようなものがあります。

>1)無症状
>健康診断や人間ドックなどで偶然発見され、無症状の場合も約20%程度存在します。

>2)食道がしみる感じ
>食物を飲み込んだときに胸がチクチクと痛んだり、しみるように感じることがあります。このような症状は、がんの初期にみられることが多いので、気になったら早期に内視鏡検査を受けて下さい。

>3)食物がつかえる感じ
>がんが大きくなり食道が狭くなると、食物がつかえます。よくかまずに食べたり飲み込んだりした時に生じます。がんがさらに大きくなると食道を塞いでしまいますので、水も通らなくなります。

>4)体重減少
>食物がつかえることにより食事量が減り、低栄養となり体重が減少します。3ヶ月間に5~6Kgの体重が減少したら注意して下さい。

>5)胸痛・背部痛
>がんがより進展して周囲の臓器(肺、胸椎、大動脈など)を圧迫するようになると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。胸痛は心疾患などの他の病気でもみられ、当初は心臓や肺の検査がなされることがあります。心臓や肺の検査で異常がない場合など、食道の検査も行ってもらうように医師と相談して下さい。

>6)咳
>食道がんが気管・気管支、肺へ進展すると、咳がでることがあります。特に飲食物を摂取する時にむせるような咳をしたり、血液の混じった痰がでたりします。

>7)声のかすれ(嗄声)
>胸の上部の食道の左右に声の調節をする神経(反回神経)が走行しており、これががんに侵されると声がかすれて力のない声になります。