A tiny ripple of hope. について。
まずロバートケネディが「40才」を若いとするためには特権を行使させてもらわなければいけないと言っています。自分は既に57才ですからとても若い部類には入りませんが、ロバートの40才はまだまだ若いといえるでしょう。この時の聴衆の大部分は20代前半までの若者で、彼は本気でその若さにかけていました。彼がこの演説をしたのが1966年です。あの「いちご白書よもう一度」の歌に登場する「いちご白書」は1966年から1969年までのコロンビア大学でのベトナム反戦運動及び民主化運動を描いたものでした。日本においてベ平連が成立するのが1965年です。ベトナム反戦を契機にそれまでの政治体制に対する改革を求める動きが一斉に地球規模で始まったのがこの1960年代の初頭から半ばにかけての時期であったのです。ベトナム反戦運動に最も熱心に取り組んでいたのは徴兵年齢に該当する若者たちであり、第2次世界大戦で最も苦しい戦場で戦った黒人兵士たちでした。1963年に兄であるケネディ大統領を暗殺されたロバートは、暗殺を仕掛けた勢力と対抗するためにも、新しい秩序を求める人たちを必要としていました。なぜ本来アメリカとは関係がないベトナムへ戦いにいかなければいけないのかという抗議や第2次世界大戦で白人兵よりも苦しい戦場で戦ったのにそのことが報われていないという抗議を組織化しようとしたわけです。こういった土壌は世界中にありました。第2次世界大戦で多くが犠牲になった一般市民はその犠牲に対する報酬をほとんど受けてはいなかったので、彼らも若きアメリカのリーダーとしてのロバートを支持したのです。ある意味、1960年代の世界を席巻した学生運動・社会運動は兄であるケネディ大統領とこのロバートケネディが作り出したと言ってもいいものでした。
take heart は「元気を出す」等の訳がされますが、文字通り「ハートを手に取る」というイメージで理解するほうがいいと思います。物事を評価し意味付けるハートを取り戻す行為という意味です。Each of us have とeachを複数扱いにしていますが本来は単数扱いです。usが直前に出てきているためこれに引っ張られて複数動詞が使われている例です。
この記事は本来午前1時までには書き終えるつもりでしたが、場違いなことを書いているのかなという気持ちがあり、何度も書き直しをしたため午前4時を過ぎてしまいました。申し訳ありません。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<798>>
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