TPP交渉参加は危険

 現状では危険というよりも交渉の場に乗ったが最後食い物にされていくだろう。理由は以下に述べる通り。

1.TPPは既に交渉が始まってから1年が経つ。元々ニュージーランドなどの経済規模が大きくない国が互いに集まり、包括的な貿易促進のための協定として2006年に運用が開始されている。そこへ昨年10月急遽アメリアが参加し、より包括的な相互協定としようとしている。問題は、既に1年が経とうとしているのに、今までにどんなことが話し合われたかほとんど公開されていない点だ。一部でTPP交渉自体が秘密会で行われているという話もあるが、少なくとも議事録などが公開はされていないし、会議自体をマスコミに公開することもやられてはいない。このような状況で急に参加を決めれば、アメリカなどの既に交渉をある程度やってきた国から大して重要でない条件でさっさと譲歩され、参加辞退が不可能な状態へ簡単に追い込まれてしまうだろう。もし、参加をするのなら、現状で何がどう決まっているのかをちゃんとつかみ、参加後のシナリオをいく通りも立て、日本の国益がはかれるという見通しを持ってからやるべきだ。現状は何が話されているかさえつかんでいない様子で、危険極まりない。

2.アメリカが参加した状態での協定締結をAPECの場で発表したいとしている様子だ。そして、APECは11月に開かれるのが恒例で、今日本が参加しても、ほとんど交渉する時間がなく、単にアメリカなどの既に交渉を行なってきた国々から条件を押し付けられて終わるしかない。

3.アメリカが今後の国際政治の場でもっとも意識しているのが中国であり、その中国は参加取りやめを表明している。TPPに日本が参加すれば、ある意味、日本は中国に反旗を翻し米国に味方するという態度をアジアの国々へ明らかにすることになる。日本はなによりも国際政治の場で非武装中立を標榜するべきであり、米中のどちらにも偏らない政策をとることを国際的に明らかにするべきだ。