2011祈り189 2011年9月22日(木)
今日もいい天気だった。ただ今朝5時過ぎまで眠れず8時過ぎには起きたので疲労感を感じる一日だった。
サボらないで片付けになるべく専心しようとしたが、まあまあの出来だったろうか。頭の中にあるイメージと実際の行動とのずれがあり、自分も歳をとったと感じる。
この1週間ほどで暗記をした詩を紹介する。最初に訳詩から。
海洋熱
どうしても海へもどりたい
あの淋しい大海と大空へ
背高い船の舵を取り 星をしるべに進み行くなら
舵輪のきしみ 風のうた 揺れる白帆
灰色にたゆとう靄とあかつきの
ほかには何もいらない
どうしても海へ戻りたい
打ち寄せ返す潮の呼び声
野性の呼び声 まごうことなき呼び声を拒めない
風吹き荒む日 漂う白雲 打ちくだける水煙り
吹き散る泡立ち かもめの呼び声の
ほかには何もいらない
どうしても海へ戻りたい
ジプシーのさすらいの生活へ かもめの赴くところへ
とぎすました刃のような風吹き 鯨の住むあたりへ
さすらいの友のたのしい笑い話
長い見張りの終わる時
静かな眠りとなごやかな夢の
ほかには何もいらない
訳詩:マックリーグェ阿矢子
「孤独の海と空」フランシス・チチェスター著 マックリーグェ阿矢子訳 角川文庫 より転載
原詩は次のとおり。
Sea Fever
by John Masefield
I must down to the seas again, to the lonely sea and the sky,
And all I ask is a tall ship and a star to steer her by,
And the wheel's kick and the wind's song and the white sail's shaking,
And a grey mist on the sea's face and a grey dawn breaking.
I must down to the seas again, for the call of the running tide
Is a wild call and a clear call that may not be denied;
And all I ask is a windy day with the white clouds flying,
And the flung spray and the blown spume, and the sea-gulls crying.
I must down to the seas again to the vagrant gypsy life,
To the gull's way and the whale's way where the wind's like a whetted knife;
And all I ask is a merry yarn from a laughing fellow rover,
And quiet sleep and a sweet dream when the long trick's over.
日本訳は上に挙げたもの以外に幾つか出ている様子だが、このマックリーグェ阿矢子氏の訳が秀逸だと思う。
原詩は4行だが訳は6行から7行になっているし、訳の順番が大きく異なるところもある。普通の訳はここまで大胆なことをやらない。あくまで原詩の単語の順番を守ろうとし、それが日本語の詩として不自然さを感じさせるもとになってしまうことが多い。
マックリーグェ阿矢子という方の翻訳は他には見当たらない。大変に優れた翻訳を「孤独の海と空」ではされていたので、他の訳が見当たらないのは残念だ。
なお、原詩は脚韻と情景展開が自然に結びついていて、そういった情景展開を意識すると暗記がしやすい。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<730>>
TC:36612, BC:130118, PC:?, Mc:?
今日もいい天気だった。ただ今朝5時過ぎまで眠れず8時過ぎには起きたので疲労感を感じる一日だった。
サボらないで片付けになるべく専心しようとしたが、まあまあの出来だったろうか。頭の中にあるイメージと実際の行動とのずれがあり、自分も歳をとったと感じる。
この1週間ほどで暗記をした詩を紹介する。最初に訳詩から。
海洋熱
どうしても海へもどりたい
あの淋しい大海と大空へ
背高い船の舵を取り 星をしるべに進み行くなら
舵輪のきしみ 風のうた 揺れる白帆
灰色にたゆとう靄とあかつきの
ほかには何もいらない
どうしても海へ戻りたい
打ち寄せ返す潮の呼び声
野性の呼び声 まごうことなき呼び声を拒めない
風吹き荒む日 漂う白雲 打ちくだける水煙り
吹き散る泡立ち かもめの呼び声の
ほかには何もいらない
どうしても海へ戻りたい
ジプシーのさすらいの生活へ かもめの赴くところへ
とぎすました刃のような風吹き 鯨の住むあたりへ
さすらいの友のたのしい笑い話
長い見張りの終わる時
静かな眠りとなごやかな夢の
ほかには何もいらない
訳詩:マックリーグェ阿矢子
「孤独の海と空」フランシス・チチェスター著 マックリーグェ阿矢子訳 角川文庫 より転載
原詩は次のとおり。
Sea Fever
by John Masefield
I must down to the seas again, to the lonely sea and the sky,
And all I ask is a tall ship and a star to steer her by,
And the wheel's kick and the wind's song and the white sail's shaking,
And a grey mist on the sea's face and a grey dawn breaking.
I must down to the seas again, for the call of the running tide
Is a wild call and a clear call that may not be denied;
And all I ask is a windy day with the white clouds flying,
And the flung spray and the blown spume, and the sea-gulls crying.
I must down to the seas again to the vagrant gypsy life,
To the gull's way and the whale's way where the wind's like a whetted knife;
And all I ask is a merry yarn from a laughing fellow rover,
And quiet sleep and a sweet dream when the long trick's over.
日本訳は上に挙げたもの以外に幾つか出ている様子だが、このマックリーグェ阿矢子氏の訳が秀逸だと思う。
原詩は4行だが訳は6行から7行になっているし、訳の順番が大きく異なるところもある。普通の訳はここまで大胆なことをやらない。あくまで原詩の単語の順番を守ろうとし、それが日本語の詩として不自然さを感じさせるもとになってしまうことが多い。
マックリーグェ阿矢子という方の翻訳は他には見当たらない。大変に優れた翻訳を「孤独の海と空」ではされていたので、他の訳が見当たらないのは残念だ。
なお、原詩は脚韻と情景展開が自然に結びついていて、そういった情景展開を意識すると暗記がしやすい。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<730>>
TC:36612, BC:130118, PC:?, Mc:?