内部被ばくの実態
5月16日、衆議院予算委員会でみんなの党の柿澤未途議員により、内部被ばくについての質問がされた。5月16日衆議院予算委員会、その最後の質問者である柿澤未途議員の部分の質問開始から10分30秒ほどしたところから、ホールボディカウンターの数値の質問が始まる。( 衆議院テレビ: http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40987&media_type=wb&lang=j&spkid=20027&time=07:42:36.1 )
ホールボディカウンターとは、体内被曝の程度を知るために、ガンマ線やベータ線の線量を体の外側から測る装置だ。各地の原発に備えられていて、3か月に一度内部被ばくの程度をチェックするために使われているようだ。福島第一原発では作業員の方があまりに多くなってしまい3か月に一度の計測さえできていないと言う。
ベータ線も一応測れるそうだが、ベータ線はガンマ線ほど透過性が強くないことが多いのでベータ線は実際の内部被ばくの一部しか測れないはずだ。アルファ線についてはホールボディカウンターでは全く測れない。アルファ線は陽子2個と中性子2個からなるヘリウム原子核であり、生体内では1mmも進むことなく細胞壁にぶつかって吸収されるからだ。
柿澤議員が質問したのは、福島第一原発の作業員ではなく、事故後福島県内に立ち寄った他の原発の作業員の方が各地の原発に復帰した時にホールボディカウンターで測った数値。「福島県に立ち寄った」の意味が分かりにくいが、福島第一原発で作業したと言うことではないようだ。ただ、単に旅行で立ち寄ると言うわけではないはずで、何らかの関係で福島第一原発での作業のために来たが作業をせずに帰還された方たちという意味だろう。どちらにしても、国会でのやり取りだけでは「立ち寄った」という表現しかされていない。
精密検査が必要とされる1500CPMを超えた方が全国で4956名であり、その内福島県に立ち寄った方が4766名で、10000CPMを超えた方が1193名だという。
CPMとは、カウント毎分ということで、一分あたりに放射線を感知した回数のことだ。ベクレルが1秒あたりに崩壊する放射性物質の原子の数なので、ベクレルで示された値を60倍するとCPMの値になる。
単純に計算すると、1ベクレルが60CPM なので、1500CPMは25ベクレルであり、10000CPMとは167ベクレルになる。これらがどの程度危険なのかということはよく分からない。そもそも、内部被ばくに関する危険度を定めた公的な基準がないからだ。例えば、食品の出荷規制が行われる暫定規制値は野菜1kgあたり、放射性ヨウ素2000ベクレル、放射性セシウムは500ベクレル、ウランは100ベクレル、プルトニウムは10ベクレルと定められている。( http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf )
福島第一原発事故で放出された放射性物質は主に放射性ヨウ素と放射性セシウムだという。ヨウ素131はまずベータ線を出し、次にガンマ線を出して安定状態のキセノンに変わる。セシウム137もまずベータ崩壊して次にガンマ崩壊して安定する。どちらもベータ線は体外から検出はできないはずだからガンマ線をホールボディカウンターでは測っているはずだ。
ところが、サーベィメータで野菜などを検査する場合、かなり近い距離で検査するのでベータ線もガンマ線も両方とも検知しているはずで、結果的にホールボディカウンターでの計測結果とはかなり異なるはずなのだ。
ベータ崩壊は普通かなりの時間がかかり、こちらが多くの場合半減期の長さを決める要素になっている。ガンマ崩壊は数分で起こってしまうことが多い。
注意しなければいけないのは、ホールボディカウンターではアルファ線の検知はできないし、ベータ線も多くの場合検知できていないと言うことだ。アルファ線は生体内で1伉?戮靴飛散できない。ベータ線も多くの場合は数センチ程度だ。つまり、ホールボディカウンターでの数値は実際の内部被ばくの程度よりも低く出るということだ。
ここで、例えばAという放射性元素があり、ベータ崩壊してBという元素になり、次にそれがガンマ崩壊してCという安定元素になるとする。仮にAからBになるベータ崩壊の半減期が10分(600秒)、BからCになるガンマ崩壊が6秒だとする。Aという元素が1000個あったとしたら、10分後にどうなっているだろうか?それをホールボディカウンターで測った場合とサーベィメータで測った場合で考えてみよう。
5月16日、衆議院予算委員会でみんなの党の柿澤未途議員により、内部被ばくについての質問がされた。5月16日衆議院予算委員会、その最後の質問者である柿澤未途議員の部分の質問開始から10分30秒ほどしたところから、ホールボディカウンターの数値の質問が始まる。( 衆議院テレビ: http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40987&media_type=wb&lang=j&spkid=20027&time=07:42:36.1 )
ホールボディカウンターとは、体内被曝の程度を知るために、ガンマ線やベータ線の線量を体の外側から測る装置だ。各地の原発に備えられていて、3か月に一度内部被ばくの程度をチェックするために使われているようだ。福島第一原発では作業員の方があまりに多くなってしまい3か月に一度の計測さえできていないと言う。
ベータ線も一応測れるそうだが、ベータ線はガンマ線ほど透過性が強くないことが多いのでベータ線は実際の内部被ばくの一部しか測れないはずだ。アルファ線についてはホールボディカウンターでは全く測れない。アルファ線は陽子2個と中性子2個からなるヘリウム原子核であり、生体内では1mmも進むことなく細胞壁にぶつかって吸収されるからだ。
柿澤議員が質問したのは、福島第一原発の作業員ではなく、事故後福島県内に立ち寄った他の原発の作業員の方が各地の原発に復帰した時にホールボディカウンターで測った数値。「福島県に立ち寄った」の意味が分かりにくいが、福島第一原発で作業したと言うことではないようだ。ただ、単に旅行で立ち寄ると言うわけではないはずで、何らかの関係で福島第一原発での作業のために来たが作業をせずに帰還された方たちという意味だろう。どちらにしても、国会でのやり取りだけでは「立ち寄った」という表現しかされていない。
精密検査が必要とされる1500CPMを超えた方が全国で4956名であり、その内福島県に立ち寄った方が4766名で、10000CPMを超えた方が1193名だという。
CPMとは、カウント毎分ということで、一分あたりに放射線を感知した回数のことだ。ベクレルが1秒あたりに崩壊する放射性物質の原子の数なので、ベクレルで示された値を60倍するとCPMの値になる。
単純に計算すると、1ベクレルが60CPM なので、1500CPMは25ベクレルであり、10000CPMとは167ベクレルになる。これらがどの程度危険なのかということはよく分からない。そもそも、内部被ばくに関する危険度を定めた公的な基準がないからだ。例えば、食品の出荷規制が行われる暫定規制値は野菜1kgあたり、放射性ヨウ素2000ベクレル、放射性セシウムは500ベクレル、ウランは100ベクレル、プルトニウムは10ベクレルと定められている。( http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf )
福島第一原発事故で放出された放射性物質は主に放射性ヨウ素と放射性セシウムだという。ヨウ素131はまずベータ線を出し、次にガンマ線を出して安定状態のキセノンに変わる。セシウム137もまずベータ崩壊して次にガンマ崩壊して安定する。どちらもベータ線は体外から検出はできないはずだからガンマ線をホールボディカウンターでは測っているはずだ。
ところが、サーベィメータで野菜などを検査する場合、かなり近い距離で検査するのでベータ線もガンマ線も両方とも検知しているはずで、結果的にホールボディカウンターでの計測結果とはかなり異なるはずなのだ。
ベータ崩壊は普通かなりの時間がかかり、こちらが多くの場合半減期の長さを決める要素になっている。ガンマ崩壊は数分で起こってしまうことが多い。
注意しなければいけないのは、ホールボディカウンターではアルファ線の検知はできないし、ベータ線も多くの場合検知できていないと言うことだ。アルファ線は生体内で1伉?戮靴飛散できない。ベータ線も多くの場合は数センチ程度だ。つまり、ホールボディカウンターでの数値は実際の内部被ばくの程度よりも低く出るということだ。
ここで、例えばAという放射性元素があり、ベータ崩壊してBという元素になり、次にそれがガンマ崩壊してCという安定元素になるとする。仮にAからBになるベータ崩壊の半減期が10分(600秒)、BからCになるガンマ崩壊が6秒だとする。Aという元素が1000個あったとしたら、10分後にどうなっているだろうか?それをホールボディカウンターで測った場合とサーベィメータで測った場合で考えてみよう。