すでに150年間以上起こっていない東海地震は、その震源域の真上に浜岡原発を持っている。東海地震の震源深さは10kmから20kmほどだとされてい、かつ、東海地震は海溝型の地震なのでその跳ね返りのエネルギーは大変に大きなものになるはずだ。緊急地震速報はP波(縦波)をとらえてS波(横波)の到来を予告するものだ。つまり、もし、東海地震が起これば、強い縦波が真っ先に浜岡原発を襲い、制御棒が作動する猶予もなく大規模に原子炉が破壊されてしまう可能性がある。もしそうなれば、連続核分裂は停止せず、原子炉が破壊されて、すぐ横にある使用済み核燃料プールの燃料棒もメルトダウンし、それこそチェルノブイリを数倍上回る規模の原発震災に至るはずだ。

 そして、問題は、仮に浜岡原発が停止されていても、原子炉そのものの破壊や冷却がうまくできなくなる可能性は高く、大規模な核爆発による放射性物質の吐き出しが起こらなくても、福島第一原発で起こっているのと同じような長期にわたる小中規模の放射性物質の吐き出しが起こることがほぼ確実であることだ。

 地震の多発期に突入していることと原発のこういった危険性を一般市民に積極的に知らせ、原発を、使用済み核燃料をどうするか、それを国民レベルの議論をして決めなければいけない。

 繰り返すが、原発の運転を停止すれば安全だと言うわけではなく、使用済み核燃料があるだけで十分に危険なのだ。日本において、安全に保管できる場所があるとは思えない。しかし、何処かに保管しなければいけないはずだ。現状のように全国各地にバラバラに置かれていることは、どこで地震が起こっても原発震災につながる可能性を残すわけで、このことをどうするのか、きちんと議論するべきだ。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<544>>