4.避難場所に集合したら、その後は?

 生徒や教職員が避難場所に集合したものの、全員が揃わなかったらどうするのだろう。安全を確認した生徒から帰宅させるのか、そして帰宅した生徒の集計をまとめるのは誰が行うのか、実は避難集合した後の段取りが、ほとんどの学校では決まっていない。実際の震災では、校庭などに避難した後が困ることになると予想される。少なくとも、次の点について、決めておく必要があるだろう。そして、保護者との共通理解を持っておくことも大事だ。

 ・点呼は誰が取るのか(あくまでも担任か、それとも震災時の授業担当か)。
 ・行方不明や避難途中でけがをした生徒がいたら、どう対処するのか。
 ・けが人をどこに避難させ、どこで手当てをするのか。
 ・元気な生徒や教職員は、いつの時点で学校から離れるのか。
 ・家族とどのように連絡を取るのか。
 ・町全体に被害があった場合は、最終的にどこに避難するのか(学校が地区の避難場所に指定されていることもある)。
 ・校長などの管理職、事務職を含め、地震発生時に授業を持っていなかった教員は、どう行動するのか。
 ・学校はどこまで責任を持つのか。

5.備えは校舎の外に

 校舎がつぶれてしまわないまでも、ドアなどがゆがみ、必要な物が取り出せなくなっては意味がない。救助のための工具(バール、カッター、軍手など)を保管しておく場所も工夫した方がよいだろう。また、生徒や教職員の名簿、連絡先一覧なども必要になる。できれば、校舎外で地震などの影響をあまり受けない場所に保管が必要だ。

 以上引用終わり。

 本来はしめくくりの文句があったはずなのですが、不思議なことにその部分がありません。

 3月11日の地震では、ある小学校で、マニュアル通りに校舎上部へ避難するはずだったが津波の規模が大きいことに引率教諭が気が付いて近くの山へ避難し助かったと言うニュースがありました。マニュアル化とは時として単に官僚的な規則主義に陥るもとになります。ただ、どの程度将来を見通すことが出来るか、多くの方が理想的な合理的行動をとるにはどうしたらいいか、などを考えるとマニュアル化はどうしても必要です。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<536>>