何が隠されているか。

現時点で気が付いた情報隠ぺいされているもののリスト

1.3月11日の事故当初から行われていたはずの原子炉炉心への海水注入:一部報道では圧力容器内ではなく格納容器への海水注入だとしていたようだが、ほぼ、圧力容器内への海水注入のはずだ。ともかく、圧力容器内へ注入しているのか、そして、入れた海水はどこへどのように排出しているのか、この情報が隠ぺいされている。

2.海上の空中放射線量:米軍空母が位置を変えたほど強い放射性物質がチリとなって福島第一原発から排出されている。今は西風だから、ほとんどは海へ向かっている。陸上で今検出できるのは、かなり上空で向きの異なる気流に乗り、それが降下したものだ。その内東風になり、また、夏場になれば夜間は海風が吹く。東北地方は勿論、関東地方も強い影響を受けるはずだ。どの程度の放射性物質の吐き出しが続いているのか、それを測る必要があるし、公開の必要もある。現状は計測そのものをしていない可能性すらある。原子炉建屋にヘリコプターを使って放水するときも原子炉建屋上空でホバリングできないほどの強い放射能があったのだから、現状がどうなっているか、それをきちんと知らせるべきだし、将来見通しをつけるうえでも必要。情報独占が行われれば、それが投機に使われるだけだ。

3.現場作業員の状況:福島第一原発の近くに船を停泊させて、そこを宿舎にして作業をやっているようだ。しかし、それでは浴びる放射線量がどんどん増えるばかりだろう。おまけに、これらの人々の多くは地元の人たちのようだ。地元の復興に必要だと言う郷土愛、家族の責任を支えると言う使命感によって作業をやられている方たちであるはずで、ほぼ確実に線量限界を超えているはずだ。線量限界を越えなければ健康に異常が出ないとしてきたのだから、全国の他の電力会社員や国家公務員、地元自治体職員など、大量動員をかけて、交代人員を確保するべきだ。間違っても出稼ぎの人々などを使うべきではない。これ以上、弱い立場の人たちを犠牲にすることは止めるべきだ。こんなことを続ければ、それこそ、国土全体が居住不可能になる。

4.福島第一原発をはじめとした近隣の原子力関連施設の地震や津波被害の実像:写真が撮られているはずだが、ほとんどまったく原発施設内部のものは公開されていない。地震後10日以上たってから中央制御室の写真が公開されたが、それは机上に書類がきちんと重ねられていたものだった。整備などが行われた後のものだろう。今回の地震は震源が原発から100km以上離れている。原発で観測された最大加速度も400ガルほどだというのだから、本来、どこも壊れていませんでしたと言う証拠写真が出ていいはずだが、女川原発、六ヶ所村核施設なども、まったく出てきていない。

5.ウランやプルトニウムの原子炉からの漏出:本日、原子炉安全保安院が今後は検査をするとしたそうだ。3月11日の事故当初はともかく、空焚きが明らかになった15日以降はウランやプルトニウムが原発施設内へ大量に漏れ出ている可能性が高い。つまり、作業環境はかなり悪化しているはずだし、地面からのほこりが風によって周囲へ拡散する。

 その他にも、細かいことはかなりある。ともかく、今きちんと原発の危険性を一般市民へ伝えないと、復興自体がおかしなことになり、結局もっと大規模な原発震災になるだけだ。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<462>>