http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110325_01.gif
あれ、ウランやプルトニウムは検出されていないのか?

 3月25日、福島第一原子力発電所3号機タービン建屋地下一階で作業員が足にベータ線熱傷を負った件で、東京電力が次の資料を発表している。

http://www.tepco.co.jp/cc/press/11032501-j.html 

福島第一原子力発電所3号機タービン建屋における協力企業作業員の被ばくに関する調査結果について
                             平成23年3月25日
                             東京電力株式会社
                             福島第一原子力発電所

というヘッダーが付いた文書で、そこでは、足についた水の分析結果として、次のように書いている。

以下引用:

このたび、当該作業員の作業環境を調査した結果を、以下の通りお知らせいたし
ます。

 ・水表面の線量率は、約400mSv/h
 ・溜まり水をサンプリングしたガンマ線核種分析の結果

以上引用終わり。

*ここには本来表があるが、gifデータでコピーができない。表のURLは次の通り:
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110325_01.gif

 問題は、この表にウランやプルトニウムが出てきていない点だ。これは、「ガンマ線核種分析」とされているからのようだ。ウランやプルトニウムはガンマ線を出して崩壊はしない。アルファ線を出して崩壊するので、ここでは分析そのものがされていないのだ。

 もう一つ重要な点がある。テクネチウム99mが検出されていることだ。テクネチウムは融点が2000度以上、沸点が4000度以上もある金属で、テクネチウムが検出されていることは、これらの放射性物質が出てきているところがかなりの高温になっていることを示唆する点だ。

 燃料棒のジルコニウム被覆が傷んでいることは確実で、だからこそ、高温になったジルコニウムと水が反応し水素が発生、それが水素爆発につながったとされる。そして、ジルコニウム被覆が傷んだから、燃料棒内部からヨウ素やセシウムが漏れ出ているとしているようだ。これらは沸点が比較的低いから、これらがたとえ検出されてもウランやプルトニウムが無事に燃料棒内にとどまっていると強弁できる。

 なぜ、「ガンマ線核種分析」しかせずに、全放射性物質の分析をしないのか、ウランやプルトニウムが検出されたのではないのか、疑問は尽きない。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<458>>