更に、福島第一原発の1号炉から3号炉までは原子炉へ海水を注入している。このことが何を意味するのか、よく分からない。冷却のために海水を注入するのだから、どこかから高温になった海水が出てこなければいけない。制御棒が入っているから核分裂は抑制されているが、それでもかなり大量の熱を発生する。だから、普通に考えればかなりの高温になって出てきているはずだ。注入する海水量も、そして高温になっでてくる量も時間当たり何トンには少なくともなるはずだ。しかし、一切、これらに関する報道はないようだ。原子炉内のまだ燃焼が進んでいない放射性の高い燃料棒の側を通るのだから、水分子の酸素原子や水素原子、そして海水中の塩分が放射化され、かなりの放射能を持つ。また、燃料棒の被覆が劣化しているから、ヨウ素やセシウム、ストロンチウムなどが放射化された状態で海水に混じるはずだ。多分二つの可能性があって、一つは液状のまま出てきて、それが海へ排出されているということ。もう一つは原子炉内で水蒸気になり、どこかの弁を通して大気中へ水蒸気のまま排出されていることだ。もし後者なら、この分の放射性物質の量は保管プールから大気中へ出る放射性物質よりも格段に多いはずで、もし風向きが変わったら、関東地方から東北地方をかなり汚染することになるはずだ。3月20日の夜9時からのNHKの番組で、現場で作業をされていた方が、地震直後1号炉で白煙を見たと言う。事故直後だから、燃料プールからの白煙ではないはずだ。原子炉本体からの高温の水蒸気が漏れた可能性が最も強く、もしそうなら、大気中へかなり多量に放射性物質が排出されていることになる。ただ、この仮説にも説明がつかない点がある。つまり、高温の水蒸気が大気中で冷やされて白煙になるはずなのに、そういった大量の白煙が見られていないようなのだ。1号炉から3号炉までは常時海水を注入しているはずで、それが水蒸気になって排出されているなら、常時、白煙がこれらの原子炉の周りで見えなければならない。
現在、西風が吹いているから、原子炉建屋の上部からでた水蒸気を含む空気は温度が高いこともあり、西風に乗って海の上空へ拡散していく。だからこそ関東地方や東北地方の各県であまり高い放射線量が計測されないのだ。しかし、西風が卓越している現在でさえ、高度により気流は向きを変え、陸地側へ向かうものもある。それに流されて放射性ヨウ素が茨城県などの農地へ降下し、今回ホウレンソウで検知されたのだ。
今後季節が移り、西風ではなくて東風が吹くにしたがって、関東地方・東北地方各地で検出される放射線の強さはどんどんと上がるはずだ。または、そういった情報を公開しないで、隠ぺいするか、または、ウソの情報が流されるのかもしれない。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031500674
半径30キロを飛行禁止=福島第1原発の上空-国交省
国土交通省は15日、福島第1原発を中心とする半径30キロの上空について、高度にかかわらず飛行禁止区域に設定した。無期限の措置。高度を制限せず飛行を禁じるのは初めて。
航空機は、外気を取り入れて機内の気圧を保つ。このため、放射性物質が浮遊している上空の飛行により、乗客乗員が被ばくする恐れがある。(2011/03/15-20:24)
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<428>>