目黒夫婦殺傷事件、一ヵ月間似顔絵も防犯カメラ映像も公開されず、犯人逮捕後も犯人の顔写真が公開されない不自然さ

 1月10日に事件が起こり、その一月後の2月10日に犯人逮捕。事件当日、犯人と直接向き合った人が2人以上いて、しかも、駅や街頭の複数の防犯カメラに犯人の画像が写っていたとされる。しかし、本来作られていたはずのモンタージュ写真は一切公開されなかった。それでも犯人逮捕できたからそれでいいと考えることもできるが、犯人逮捕後3日たっても犯人顔写真は公開されていない。唯一出てきている映像はマスクをかけた横顔だけだ。

 目撃証言があるのだから、当然、目撃者は犯人の顔を見ている。しかし、今の報道だと、目撃証人に逮捕した容疑者の本人確認はやられているように思えない。目撃した人にしても、報道だけ見ていたら、自分が目撃した犯人と報道で見る容疑者の横顔が同一人物のものかどうか判断できないだろう。

 この事件でおかしな点は数々ある。

1.鎌が使われたと言うが、被害者宅にあったものという報道と犯人が持参したというものがあり、はっきりしない。

2.被害者が買い物から帰ったところを襲っていると言う意味で計画的なものだとする報道がかなりあった。しかし、容疑者の自供では単に思いつきで被害者宅を選んだと言う。

3.殺害後、特に取り乱すことなく、歩いて逃亡している。殺人に慣れている印象を受けるが、捕まった容疑者像はそうではない。

4.強い殺意を感じたと、殺害現場に居合わせた目撃者は言っているが、単なる強盗目的なら明らかに矛盾する。

5.金が必要だと言う動機がはっきりしない。借金は犯行後に逃亡を図るためのものだと言う。しかし、家族として、妻と娘がいるのに逃亡を図るだろうか?

6.そもそも、10日午後4時40分ごろの犯行であり、強盗事件を起こす時刻としては中途半端だ。相手を殺しても金品を奪うと言う覚悟でやるなら、もっと夜遅く実行するだろう。夕方まだ明るい時刻であり、通行人も多い時刻を選ぶ意味がない。

 ところで、今回の事件で防犯カメラのデータ解析で犯人確認が簡単にできるようになったと言う報道がある。しかし、そうなら、まず、防犯カメラ映像でどんな顔写真が作れるのか、そして、実際の犯人の顔写真はどうなのか、それを並べて報道するべきだ。普通、犯人逮捕後の顔写真は警察が公開することが出来る。よく正面を向いて背景が無地である写真はほとんど警察発表のものだ。