地震加速度はガルと言う単位で表すことが多いようです。980ガルはちょうど重力加速度と同じです。今の原発は縦方向の揺れは横方向の揺れのほぼ二分の一の耐震強度を持つと言われています。浜岡原発は1000ガルの揺れに耐えることが出来るとされていますから、縦揺れについては500ガルまでは大丈夫だと言うことのはずです。しかし、過去の大地震の記録では、人間の体がまるでゴムまりのように跳ね上げられたとか、田んぼの水が一面そのまま1mの高さに跳ね上がったと言うようなことが伝えられています。つまり、優に980ガルを超える縦方向の加速度があったことになります。

  更に、こういった揺れは現実には表面波の影響であったことが多いはずで、縦波の影響が観測されてしかも記録として残されている可能性は限りなく少ないはずです。なぜなら、昔は縦波の影響を受けるような建物自体が少なかったはずだからです。このことは長周期地震動の影響がこの10年から20年でやっと認識されだしたのと同じでしょう。

  静岡沖地震は直接東海地震と結びつくものではないとされています。しかし、元々、東海地震の予知研究自体が、1945年の南海地震、東南海地震の時に東海地方で異常な地面の隆起があったことに基づいています。つまり、本当は起こらなかった地震の前兆を使って、地震の予知をやろうとしているのです。既に前回の東海地震から150年以上が経過し、いつ起こってもおかしくはないと言われている東海地震。その揺れ、特に縦波に原発が、浜岡原発が耐えられるかどうか、まさに日本はその世界で初めての実験台になろうとしています。

  ぜひ、Newtonで地震の縦波についての特集を組んでいただけないでしょうか。そして、日本で地震による縦波が原発を直撃し大きな被害が出る可能性があることを世間に知らしめていただきたいのです。なにとぞ、ご検討を頂けたらと思います。

2010年10月1日(金)武田信弘

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<197>>