タイ、タクシン派の背景にあるもの
タイで政情不安が続いている。タイは近代の歴史の中で外国に占領されたことがない。第2次大戦前後もヨーロッパによる占領をまのがれていて、植民地化していない。つまり、それだけ国民としてのまとまりがあり、言語などの均質性がかなり早くから確立していたということだ。それなのに、タクシン派による揺さぶりが続いているのはなぜか?
そもそも、タクシンは携帯電話事業で財を成した。いったいどこから技術を持ってきたのか不思議に思う。それに、タクシンの抗議の仕方は、まるでタイの中に別の国家を打ち立てようとするかのようだ。かなり進んだ民主制を持っていて、選挙で十分に政権交代ができるはずなのに、選挙とは全く違った形でのパフォーマンスをわざわざ続けている。
考えてみれば、ベトナムでは高等教育機関でカンニングが半ば慣習のようになっていて、定期試験のたびにカンニングペーパーが校内にあふれるという。共産国が資本主義国と渡り合い、一種の市場主義を取り入れるときは、教育制度の強化を図るのが普通だと思うが、多少というかかなりというか、教育の中身が形骸化している様子だ。
東南アジアのなぞと言えば、ポルポト政権による虐殺だ。アメリカ軍によるカンボジア爆撃がなければクメールルージュの勢力伸長はなかったと言われているし、多分、ポルポトが権力を握ることもなかったはずだ。
アジアで何かが動いている感じがしてならない