7. なぜ、全裸で殺されていたのか?なぜ、防御創がなかったのか?なぜ、犯行後丸一日たってから放火されたのか?非常に大胆な推測だが、遺体が被害者のものではないと仮定すると、辻褄があう。死後硬直は死後数時間で始まり、半日程度で最も硬化すると言われる。また、死後90時間ほどで完全に弛緩してしまうともされる。死後硬直は、「筋源繊維タンパク質であるミオシンとアクチンが強く結合してアクトミオシンを生成し、筋肉は硬い状態になる」と言うメカニズムだ。そして、死後硬直が解ける事を解硬というそうで、そのメカニズムは、タンパク質分解酵素の働きによりたんぱく質、つまり、筋肉そのものがやわらかくなるからだという。仮に、遺体が死後硬直の始まった状態で冷凍保存されたものであるとすると、タンパク質分解酵素は低温なため働かず死後硬直したままなので、当然被害者の着物を着せることができないから全裸にするしかない。また、冷凍したものを20度とか30度に戻して死後硬直が解硬してから着替えさせればいいかと言うと、多分、それもできない。なぜかと言うと、まず、冷凍された状態のほうが取り扱いはしやすいから。そして、かなり解凍に時間がかかり、その間に、腹部の腐敗が進んだり、眼球が痛んだりするからだ。そもそも解硬してしまうと、死後硬直がある時期での遺体発見と辻褄が合わなくなる。つまり、遺体は冷凍保存した状態で運び込まれ、そのままベッドに寝かされたのだ。そして、丸一日かかって解凍され、ちょうどその時期に火事によって黒こげ状態にされたはずだ。もう少し正確に言えば、きちんと冷凍保存された状態からかなり温度がもどった状態で、しかし、手足は硬直した状態のままで、現場に運び込まれ、丸一日かけて室温状態に戻り、さまざまな証拠を消すために黒こげ状態にされたということのはずだ。さまざまな証拠とは、たとえば指紋であるとか、瞳の色とか、髪の毛の長さ、顔の特徴、直腸の温度などがあるはずだ。今ではインターネット上に見当たらないようだが腰の辺りが焼けたという報道もあったように思う。腰の辺りがより強く焼けていれば、直腸の温度による死亡時刻の推定はできなくなっているはずだ。また、熱によってたんぱく質が硬化してしまうので、死後硬直の程度による死亡時刻の推定も難しくなるのだと思う。ただ、自己融解現象は「消化管、膵臓、脾臓、肝臓、胆嚢、副腎髄質において起こりやすい」ということなので、皮膚表面が焼けただけなら、解剖で確認できると思うのだが、そういったことについての報道はない様子だ。丸一日たってからの火事は、多分、この自己融解現象を考慮してのことだ。遺体そのものが丸一日たってから冷凍保存されたものなら、当然その時点までの自己融解現象が起きてしまっているはずで、それにあわせて、今回の被害者も死後経過時間をとらなければいけない。そのために、死後24時間経過後の火事が起こされて事件発覚に至ると考えると辻褄があう。胸を指されたときに噴出した血の血痕も、火事によって確認できなくなったとすることが可能なのかもしれない。多分、以上のような推理をすると、全裸であったことも死後24時間以上してから火事が起こされたことも合理的に説明がつく。なお、以上のような推理を考えると説明がつくことが他にもある。
8. そもそも、殺人事件は年間1000件以上起きている。だから、何日間にもわたってマスコミ報道される事件はごく少ない。検挙率96%以上なので、比較的初期に犯人が捕まる事件が多いのだろうが、事件発生から一月以上たってからまだ報道が続くのは珍しい。
8. そもそも、殺人事件は年間1000件以上起きている。だから、何日間にもわたってマスコミ報道される事件はごく少ない。検挙率96%以上なので、比較的初期に犯人が捕まる事件が多いのだろうが、事件発生から一月以上たってからまだ報道が続くのは珍しい。