('14 8/7)
京都に行く用事があった。
京都といえば、思うにままならなかった学生時代の、思い出が色々ある所。
当時は神戸に住んでいたが、京都方面に友人も居たりで、神戸から京都を時々訪問していた。
一番思い出す所といえば「西院」。京都外国語大学の最寄り駅、その大学には、当時たけちゅうの片思いの人が一時期通っていた。
その人の見てる世界を垣間見たくて、学園祭などの機会に時々訪れたものだ。
その人は、しばらくしてアメリカ留学に旅立った。留学は、今でこそ敷居が低くなったが、当時はまだ少数派。たけちゅうが惹かれた才女達は、こうやって広い世界へ飛び出して行った--
その西院の駅に久しぶりに降り立ち、その近所を歩いた。当時の、20年以上前の自分は、今のような自分になっていると想像もつかず、ここを歩いていたのだ。
今のようになって、満足か?と訊かれれば、満足だ。恋は叶わなかったが、今は色々な自負を持って、この地に立っているのだと実感した。
あの人、どうしてるんやろね? 元気で居てくれてるのかな?
当時聴いていた、松任谷由実のアルバム「Voyager」。当時既に古いアルバムだったが、今もこのアルバムを聴くと京都の街並みが目に浮かぶ。