先日、実家の犬が死んだと姉からLINEが入った

 

     

  

     18歳、通称もも

     食欲もあり、散歩もサッサと歩く

 

     

 

     午前中、来客が来て愛想振りまいていたらしい

     ところが、午後急に全身けいれんを起こし、重責発作が止まらず

     動物病院で治療をしてもらったが、翌朝静かに息を引き取ったと…

     そんなことがあるのかと唸る…発する言葉では異次元の…

 

     

     ももが来る2年前に私の父が亡くなった

     姉の子供たちは私の父母と同居し

      大きくなるまで面倒を見てもらっていたので

 

    「ばあちゃんの慰めのため…」と

     とっくに社会人になった子供たちが連れて来た

     犬なんか飼ったことなかったので大丈夫かなと私は思ったが

     ももは母(97歳)の話し相手になって、ずっと家族を癒してくれた…

 

     18年前にどうしてももが実家に来たのか、思い出させられた

     母親は大丈夫かと、心配になって連絡すると

    「ももが先か、私が先かって思っていたのに…・

     なんだかまだ落ち着かない」って

     悲しみとは違う…

 

     2.3日前にももが元気よく散歩してる動画を

      たまたま姉から送ってもらっていた

 

    「老老介護みたいな家で、ももだけが背筋伸びてていい感じじゃん」 

     なんて返事したばかりだった

     姉は、なんで気づけなかったのかと落ち込んでいた

    「18歳なんて十分お世話できていたよ~」と伝えた

     毛並みはいいし、歯もほとんど抜けていない

     大事にされていたんだ~…

 

     姉の子供の子、つまり7歳のひ孫(母の)の女の子は

     ももと仲良くなったばかりだったのに

     突然の死に「ギャン泣き」純粋に悲しんだ

     見ることも触ることもできなかったが、最後は撫でてあげて

     ももが大好きだったリンゴを口に入れてあげたらしい

     毛を少し切って持って帰ったと

     ずっと一緒だよって…

 

     4歳のひ孫の男の子は、もものことは分けわかってないと姉の感想

     感じているけど表現できないだけじゃないかと私は思っている

     泣ける悲しみというポケットとは違う、

      未成熟とは言わない未分化な感情…

     

     

     私は、かつて犬猫を計9頭飼っていた

     どの子たちも強烈なメッセージを残して去っていった。

     動物は「なにものかの使い」じゃないかと思うときがある

 

     いつまでも赤ちゃんだと思っていたら

      いつの間に家族のだれよりも年を取り

       気づかれぬよう追い抜いていく そこがいとおしい

     今でもそばにいるようだ 天使のように…