「あらや滔々庵」は陶芸家と縁が深い。

九谷焼の名工と謳われた初代須田菁果が
山代温泉に窯を開いたとき、
最初は近所の温泉宿がよしみで購入し、
食事に用いていたとか。


初代須田菁果の器の数々は今も使われていないが、
当時の器が館内の展示コーナーに置かれている。


金継ぎして使われていたものもあり、
大切に使われていたことがしのばれる。

磁器に描かれた金の模様のなんと美しいこと。

そして、初代須田菁果のもとで陶芸の腕を磨いたのが、
あの北大路魯山人。

「あらや滔々庵」は魯山人を支援していたことから、
器や看板が数多く残されている。

ってことで、魯山人の展示コーナーもある

 

 

「使ってみたい!」と思わせるのが、
魯山人の器の特徴だと聞いたが、
その感じ、よくわかる。


エレベーターを降りたところに、
さりげなく置かれていたこの花器(?)、
あとで見た魯山人の写真集に載っていた。

しかし、こんなところに無防備においてあるってことは、
写しと思った方がいいのかな?


花器の下にはこれまた見事な九谷の香炉。

いずれも、写しとしてもそうとうなもの。

こんな風にいたるところに置かれた器が
いずれも目を奪われるほど。

「あらや滔々庵」は、
徒に長い歴史を刻んできたのではなく、
文化を育んできた老舗であることが
よくわかった。