さてさて、「松濤館」のメシです。

部屋でいただくこともできるそうだけど、
日が暮れると富士山は見えないから、
食事処に場所を移して、さあ晩メシ!




「献立」ではなく「おしながき」と書かれた
和紙を広げると、流麗な文字。
これは、旅館の料理ってのは、
その日の旬の素材によって内容がかわり、
供される順番が前後する場合もあるなど、
懐石とは異なる自由さを表したものだとか。

超高級旅館なら驚きもしないけど、
一般的な料金設定の宿でこれをやるのは、
コスパとして合わないこと。
それをやっちゃってるところに感心。

あとはいただいた順に。


菊芋菊花蒸し


いわゆる八寸には季節のものいろいろ。
(ちなみにうかがったのは12月初旬)


鮑酒蒸し


のっぺい汁


お造りは「お差味」と書かれていた


鮭西京焼、魳柚庵焼など

ここで女将さんがお出ましになり、
「もち豚しゃぶしゃぶ」をつくってくれた。


ポン酢で


そして、ゴマダレで


かに真丈の洋風揚 いわばコロッケ


そして、うにいくらごはん


漬物


留椀は味噌汁じゃなく、あさりのおつゆ


水菓子は柿とごま豆腐に黒蜜


さらにクレムブリュレ

ひとつひとつにコメント書くと長くなるので、
それもひとつひとつ丁寧につくられていて、
味はとても上品かつ繊細。

地のものを優先しつつも、
各地のうまいものを取り入れるという、
柔軟さも楽しい。

静岡の地酒にもあってたし、
途中のしゃぶしゃぶで目先が変わり、
洋風揚がまたうまくて、歓声の連続。

正直言って、ここまでとは想像してなかった。

久しぶりに感動した次第です。