引き続き富山の食の話。

宇奈月温泉でお世話になった宿のご主人が、
お土産に、サクラマスで作った本物の鱒寿しをくださった。

もともと、鱒寿しはサクラマスで作られていたのだが、
漁獲量が減ったことから、
外国産や北海道産のマスが使われるようになっているとか。

サクラマスを使用したものは今や希少価値。
それを今もかたくなに守り続けているのが
「植万」なのだそう。


持ち重りのする箱入り。


丸い桶に竹を渡し、固いゴムで締めてある。
日持ちがするように作られた押しずしの原型が
ここにある。


包んであった笹を開くと、
見事に美しいピンクのサクラマス。


カットして皿に盛ってみたら、
ご飯の間にもサクラマスの層がある!

作りたてをいただいたので、
夜になってもやわらかくてしっとりした食感にまず感心。
サクラマスとご飯の間にガリが少量挟まれてて、
味わいもフレッシュなことにまたまた感心。

翌日、半分残しておいたのを食ってみたら、
サクラマスとご飯がちょっとしまった感じになってて、
いっそううまくなってたことにも一度感心。

名物にうまいものなしなんて言われるけど、
名物として広まっていったものは往々にして、
より多くの利益が得られることや、
簡単に安全を確保することが求められ、
元のものとは違ってしまったのでは?

名物って、やっぱ美味いに決まってる!

ごちそうさまでした。