日本海に面した京丹後の間人(たいざ)温泉はこれまで、
海水浴と間人ガニを目当てに来る人のための、
民宿的な宿泊施設しかなかった。

そこに今どきな離れの客室をつくり、
がぜん注目の的となっているのが「炭平」さん。

間人温泉まで京都市内から車で3時間強。
アクセスが良くないおかげで、
静かな環境が保たれていて、
ちょっとした遠出感覚も味わえってわけで、
ものは考えようである。

宿の詳しい話は雑誌の発刊後にとっといて、
とりあえず、興奮が冷めないうちに、
間人ガニづくしの夕食をば。


これが噂の「間人ガニ」。

ズワイガニです。

この辺の海は砂地が続いているから、
岩場と違ってカニが傷つきにくく、
脚も長くなるんだって。

で、小さな漁船しかないから、
朝水揚げしたものがすぐ夕食でいただける。
それが間人ガニが美味&最上級の理由らしい。

実際、「炭平」さんで取り扱っている間人ガニ、
直販では生1匹、Aランクが¥28,000~、
ゆでガニだと¥30,000~。
最も下のランクでも生¥14,000~、
ゆでガニ¥16,000~。

手が出ません……。

そんなオレが、仕事のおかげで、
間人ガニづくしをいただくことができる。

なんとありがたいこと……。


まずはセコガニ(メス)。
右のつぶつぶは外子、身の下に内子がある。

なるほど、違う……。


次は刺身。

舌触りとほのかな甘みがポイント。
珍しさが勝ったものといった方がいいかな。


続いて見せてくれたのは、むきたての甲羅のミソ。

よく見るとモズクみたいに枝分かれしてんのね。
こんな新鮮なの見たことないから、
ミソがこん状態だって知らなかった。

これを生でいただくと、苦みまじりの渋い味。
潮の香りも漂ってきて、日本酒が欲しくなる。


焼きガニ用のセット(2人前)


甲羅には日本酒を入れて火にかける。

殻が焼ける香りがたまらん。
で、ミディアム状態でいただくと、
甘い!柔らかい!!香りがいい!!!

とにかく身が繊細なのに驚いた。


こちらはしゃぶしゃぶ用のセット(2人前)


担当の方が殻をむいてくれて、
火加減もチェックしてくれて、
至れり尽くせり。

しゃぶしゃぶもミディアム状態で食う。

湯にくぐらせると雑味が抜けるのか、
さらに繊細でまろやかに舌に絡みついてくる。

こればっか食い続けたいくらい。


エプロンの部分は天ぷらに。

身がたっぷり詰まってて食べでがある。
つか、この辺でもうすっかりお腹いっぱい。


しかし、しゃぶしゃぶの後の鍋は、
澄んだ味わいのだしにカニの香りがからんでて、
野菜や麩まで上等な味わい。


ここで煮物。

京都らしい淡さに素材の味が際立っている。
この辺は野菜にも恵まれているそうだ。


腹いっぱいなんだけど、雑炊は別腹。

鍋の醍醐味だもんね。

考えてみたら、食材のほとんどは間人ガニ。

げっぷまで間人ガニ。

噂に違わぬ美味でございました。


で、デザートも間人ガニ。

正しくはカニの形の最中。
中は軽いジェラートでお口すっきり。

デザートまで見事でした!