山鉾巡行の余韻が残る京都でのこと、
せっかくだから新しいお店にトライしようと、
玉砕覚悟で予約の電話を入れてみたら、
運よくOK!
電話の応対も気持ちよく、
期待に胸を膨らませつつ暖簾をくぐった。
春にオープンしたばかりのこちらは、
祇園の「大神」、「楽々」などで修業した、
辻さんの店だから「祇園 つじや」。
料理長と女将さんのふたりの、
若い夫婦で切り盛りする新進気鋭の店だ。
お店は元お茶屋バーがあったところらしく、
入口の戸を開けると障子があった。
その向こうには目くるめく世界が広がる……、
と妄想が膨らんでいく。
いや、ちゃんと説明すると、
障子を開けると朱漆のカウンターがあり、
席は畳敷きの掘りごたつ式。
カウンター内は仕事しやすそうな広さで、
席の後ろの空間が広く天井が高い。
要約すると、心地よい空間だ。
席に着き、料理長の仕事ぶりを拝見しながら、
ビールで喉を潤す。
電話応対のよかった女将さんの実物は、
めっちゃ今どきの感じなのに、
着物に身を包んだ姿がかわいらしい。
イケメン料理長と似合いの夫婦だ。
先付。
魚そうめん、焼きなす、冷製豚しゃぶに、
香ばしい胡麻のたれがかかっている。
茗荷やプチトマトが夏らしいアクセント。
ガラスの器も美しく、幸先がいい。
お凌ぎ。
マグロの頬肉のたたきは、
ほんのり脂がのってて味は淡白。
牛肉と見まごうほど高級感がある。
蛤の器、ステキです。
お造り。
鯛と烏賊と明石の蛸という、
まさに本格の取り合わせ。
梅肉ソースは舌の感覚を変えるのに最適で、
それぞれの繊細な味が楽しめた。
この器もしゃれたもんだ。
お椀は早松と鱧の出合いもの。
今年の初マツタケだ!
もうそんな時期なんだね~~。
焼物。
野菜いっぱいで焼物には見えないと思うが、
下にヒラマサの焼物が隠れてる。
淡いピンクのソースは、トマト味。
これがめっちゃうまくて、全体を統率。
ほれ、この通り。
この器もいいでしょ。
取肴。
鮎の塩焼き、鱧の天麩羅、コーンの天麩羅、
粽、じゅんさい、ゴーヤの酢の物と、
酒の進むものばかり。
若い勢いが感じられた。
これは「たまじめ」。
湯気が立ってたからか、
料理自体の写真がブレブレだったので、
横からのみ。
で、たまじめとは茶碗蒸しと卵とじの中間。
何か具が入ってたんだけど、
酒が進んで失念する時間と言うことで……。
食事は蛸の炊き込みご飯と味噌汁、漬物。
炊き込みご飯の具はいくつか用意されていて、
献立の途中、希望のものを選んでおいたってわけ。
土鍋で炊き上がったばかりの蛸のご飯は、
おこげも香ばしくて、まさに絶品。
余った分はおにぎりにして、
竹皮に包んでくれたのも気がきいてた。
最後の水菓子は、
ほうじ茶のゼリーと黒胡麻アイスで、
器も美しかったし、湯気もなかったのに、
なぜか写真がブレブレ。
残念。
以上、夜の料理は¥8,400。
コースはひとつのみで、
値段設定は非常にリーズナブル。
いくつか値段設定があると、
いろんなこと考えてつい悩んじゃうから、
ひとつだけのほうがオレは好き。
ちなみに、料理長の声がよく通り、
なんか人懐っこい感じがして、
誰かに似てるとずっと思ってたんだけど、
たどり着いた答えは、
お笑い芸人「しずる」の村上。
その、きびきびシャキシャキの料理長と、
ちょっと甘えたな女将さんのコンビが、
見てて微笑ましくなるようで、
おひとり様でも十分楽しませてもらった。
「祇園 つじや」さんは、いい条件に恵まれ、
それを生かし、それに負けないように、
一生懸命頑張ってる最中という印象を受けた。
再訪が楽しみな店だ。
詳しくは「祇園 つじや」HPをご覧ください。









