船着場についたところは、
ほかに建物などが見えない、
「星のや 京都」しかない一角。
専用の門から先は、宿泊者のみの空間。
石段をのぼるとちょっと開けたエリアがあり、
この右がフロントを兼ねた母屋。
左側に細い滝が落ちる池があるんだけど、
どう撮ってもきれいに写らないのでパス。
奥へ進んでみたら片側は昔ながらの石垣で、
離れが並んでいるのに、
気持ちのいい散歩道になっていた。
苔もきれいに生えていて美しい。
禅寺の境内のような箒目があると思ったら、
瓦をきれいに並べた間に玉砂利。
この場所、気に入った。
母屋の入り口のバケツに生けられた野の花。
この辺、なかなか趣味がいい。
お茶はセルフでご自由に。
けっこう気がきいている。
ところで、ここは昔旅館があった場所で、
土地と建物ごと引き取ったそうだ。
で、景観条例ってのがあるから、
もとあった建物より増やしても
減らしてもいけないことになっていて、
今ある建物は基本的に昔のままだとか。
とすると、昔あった旅館は、
そうとう贅沢なものだったということだ。
有名宿だったから名前は知ってたけど、
これだけの施設と環境を手放すのは
さぞや口惜しいことだったろう。
世の中の栄枯盛衰と見た気がした。