江戸時代の平戸には、松浦藩の殿様がいた。
現在の平戸城は昭和になって再建されたもので、
松浦のお殿様は江戸時代、平戸城でなく、
松浦史料博物館があるところに住んでいた。
綱吉に重用された鎮信公は、
松浦家の繁栄に大きく寄与した名君で、
今も平戸市民におなじみの人。
松浦史料博物館への道は、お城のよう。
お城と不釣合いのガラス張りの一角が、
喫茶室「眺望亭」。
「眺望亭」の名の通り、平戸城も一望。
待つ歌のお殿様はこの位置から、
領民たちの暮らしぶりを見つめていたのだろう。
「眺望亭」にはおみやげ売り場を併設していて、
平戸の特産・名産品を販売中。
中でも気に入ったのが、この槇の木人形。
槇の枝を使用した素朴な手彫りの人形は、
魔除けやお守りの意味があるらしい。
しかしこの顔、日本古来のものとは違って、
エキゾチックな感じが強い。
いつ頃から作られるようになったのかわからないけど、
南蛮貿易の影響があるような気がしてならない。
帰りは裏口から出たんだけど、
「御部屋の坂庭園」。
大奥でお部屋様と呼ばれた女性と同じく、
松浦藩のお部屋様の居室が
この坂に並んでいたのだそうだ。
こういうのを目の当たりにすると、
遠い昔のことも、人の歴史として、
生き生きとしてよみがえってくるような気がする。






