宮城県の蔵王に近いところにある鎌先温泉の、

長い長い歴史を持つ宿「湯主 一條」にうかがったのは、

まだ雪がちらつく冬の最中。


うかうかしてる間に春が来て、

アップするのは次の冬にしようかと思ってたけど、

冬のような寒さがぶり返してるから、

遅ればせながら。


鎌先温泉は田畑を抜けて山道を進んだ先の

小さな小さな温泉郷。


そのまた奥に「湯主 一條」がある。


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ちらつく雪の出迎えに、なんともいえぬ風情あり。


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新しく造られた建物のロビーは、

寒さ知らずの心地よさ。


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コーヒーラウンジは小さな売店を併設していて、

これまた心地よし。


しかし、こちらの一番の魅力は、

大正時代に建てられた本館。


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木造3階建てだから、

当時としてはかなり豪華なものだったに違いない。

この建物はかつての宿泊室で、

現在は個室食事処として利用されている。

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まわりをガラスの戸で囲み、

各個室は障子とふすまで仕切られている。


窓ガラスをふと見ると、

ところどころにゆがみがある昔のガラス。


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中にはこんなに渦巻いたものもあり、

今は作れない昔ガラスの魅力を再認識。


しかし、古い建物だからか、廊下は寒い……。


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ガラス戸を見たらこんなに隙間が空いてて、

冷気を含んだ風がぴゅーぴゅー。


でも、これにも意味があるのだ。


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炭を焚くときの換気に隙間風は欠かせない。


実際のところ、火鉢は使用されてなく、

ガスファンヒーターが使われてるんだけど、

障子一枚しか隔てる物はないのに暖かい。


日本家屋の知恵はたいしたもんだ。


まあ、鉄筋構造の家に比べると

おそろしく寒いには違いないんだけど、

こういう家にいると暖かさのありがたさがわかる。


毎日住むのは大変だと思うけど、

こういうところで旅の荷をほどくのは、

常とは違った感興がある。