香川県は日本でいちばん面積が小さな都道府県。
土地は小さくとも、弘法大師・空海の出身地で、
金刀比羅宮があり、古くから拓けていた。
生活しやすい気候風土に恵まれていて、
水不足という不利な面も、
弘法大師が溜池づくりを奨励したことで解消。
そんな土地だから、
戦国時代までは群雄割拠な状態で、
江戸時代は小豆島が天領で、
讚岐、丸亀などの藩に別れていた。
で、讚岐うどんって名前だけど、
丸亀のほうに有名店が多いのはなぜだろ?
その丸亀エリアには、
婚礼に欠かせない祝い菓子があるという。
その名は「おいり」。
香川の思い出その4だ。
「おいり」のもとは小さく刻んだ餅。
製法は、煎って丸く膨らませるだけ。
といっても、均一に丸く膨らませるのは難しく、
焦がしてもいけないから、気苦労は多い。
膨らんだものに甘みと色をつけてから、
ようやく「おいり」が完成する。
出来上がりがこれ。
ここまでカラフルになったのは、
現代になってからのことで、
パステル調の美しい色を実現したのが、
この日お邪魔した「山下おいり本舗」だそう。
ほんのり甘いおいりの中は、空洞。
楕円形の煎餅は小判をかたどったもので、
お金に不自由しないようにという願いが込められている。
幸せを願う人々の心が形になったもの、
それが「おいり」だ。
現在はこういう透明パッケージ入りも。
もう一息工夫ほしいところだが、
ここまで進歩したことにまずは賛辞を贈りたい。



