京都での仕事も着々と片付き、
お昼は京都の方のご案内で、
昨年8月にオープンした「祇園 大渡」へ。
新しいお店という情報しかなく、
何もわからないまま店に到着。
いかにも良さげな雰囲気が漂ってる。
カウンターは8席あって、
炭焼き台とお竈さんがすぐそこに。
壁に目をやると、花が若々しく瑞々しい。
で、調理場に姿を現したのは、
いかにも実直そうな、
眼鏡をかけた若き板前さん。
昼は奥さんが手伝ってるけど、
小さなお子さんが二人いるため、
夜はご主人ひとりで店を切り盛りしているとか。
だから、夜は2組しか予約を受けないとのこと。
おいしいものを供したいと思ったら、
そりゃあ当然。
で、最初は焼き目を付けたタイラギ貝や鯛と、
ノビルやコゴミなどの山菜にゼリーをかけたもの。
京料理で山菜ってそんなに多くないと思うけど、
それもそのはず。
こちらの料理は京料理とは違うと、
ご案内くださった方。
ご主人は、大阪の名店
「季節料理 津むら」にいたとのこと。
それが、残念ながら店仕舞いをされ、
独立したのだそう。
で、この料理は春の息吹にあふれてて、
蓋を取ると中にはからすみ。
自家製のからすみはちょっとレアな加減で、
蒸したご飯と一緒にいただくと、
椀物はハマグリ。
ハマグリにちゃんと包丁が入ってて、
と炭火で焼いた蕪の甘さもいい感じ。
お造りはマグロの赤身。
炭火台で焼かれていたマナガツオの味噌漬け。
どんな味噌に漬けたのか聞いてないんだけど、
西京漬けのような甘さはなく、
きりっとした味わいが印象的。
これには酒でしょ!
ノレソレの卵とじ。
穴子の稚魚のノレソレは、
生でイタだクことが多いんだけど、
火を通すときしめんみたい。
淡い味わいの吸い地に、
ミョウガがきいていて、
これまた驚愕のひと皿。
これをゆっくりいただいている間に、
炭焼き台には小さな魚が並んでた。
琵琶湖のモロコ。
なんと貴重な味覚。
さらに、蕪蒸し。
この冬初めていただく蕪蒸し。
初モノってだけでなく、
さらにさらに、粕汁。
伊勢海老と海老芋、牛蒡、人参が、
コクのある粕と相まって、
漬物は、すぐき、しば漬、白菜の糀漬け、
そして昆布の佃煮(ちりめん山椒もあった)。
いずれも手づくりだそうで、
それもこれもケタ違いの美味さ!!
最後はわらび餅。
ねっとりしていながら、切れ味がよく、
よそとは一味違うと思ったら、
わらび粉を練り上げているそう。
最後まで本格だ。
この日は実は軽くすますはずだったんだけど、
ちょっと事情が変わって、
しっかりいただくことになった。
そのため、
料理の順序や内容がいつもと違ったと、
詫びるご主人。
なんのなんの、
これほどの料理に何の不平がありましょうや。
お相伴にあずかることができて、
これほど幸せなことはございません。
本当に。
この後、ちょこっと仕事をして、
東京にとんぼ返り。
本当に貴重なひと時だった。
祇園 大渡
東山区祇園町南側570-265
電話075-551-5252















