名前を知ってるんだけど行く機会がなかった宿。
伊豆・修善寺の「新井旅館」もそのうちのひとつ。
「文人墨客」という綺羅星のごとき人々が、
ここに投宿し、宿を育ててきたというのは有名な話。
その名を列挙すると、
初代中村吉右衛門、二代目市川左団次、
岡本綺堂、芥川龍之介、尾崎紅葉、泉鏡花、幸田露伴、
島崎藤村、田山花袋、川端康成、井伏鱒二、川口松太郎、
正岡子規、高濱虚子、伊藤左千夫、岡本かの子、吉井 勇m
安田靫彦、横山大観、小林古径、
川端龍子、前田青邨、速水御舟、川合玉堂……。
ふぅ~っ。
こんな人たちが一度や二度ならず、
何度も長逗留したってんだから、
まさに文人墨客の宿。
「独鈷の湯」を左に見ながら奥に進むと、
古式蒼然たる一角に出くわす。
入ったところが宿の玄関。
ロビーは、昔造りにしては広いが、
池の周りのテラスがいい。
見渡す限り登録文化財の建築で、
それをそのまま受け継いでいるのが素晴らしい。
文化財の客室は、
古いながらも手入れが行き届き、
タイムスリップした感覚がまた心地よい。
うかがった時は晩秋の頃。
見事に色づいた紅葉もご馳走だった。




