伊豆長岡温泉にある「三養荘」は、

三菱財閥の創始者・岩崎彌太郎の息子の

別邸としてつくられた屋敷を引き継いだ旅館。


その後、昭和の名建築科・村野藤吾が

そのセンスをフルに発揮した新館を増築。


でかい敷地に素晴しい庭と建物がある旅館として、

その名は知ってはいたんだけど、

なかなか御縁がなかったところ、昨秋、初訪問。


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本当にでかいでかい宿の玄関は新館にある。

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扇絵を配したふすまの豪華なこと!


しかし、一番に目に付いたのは、

玄関に飾ってあった餅花に付けられたオーナメント。

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鶴や獅子、米俵とネズミ、招き猫など、幸せを願うための飾りつけは

伊豆長岡に伝わる縁起物らしい。


ただ豪華で贅沢な宿を想像していたけれど、

地域文化を反映するという日本旅館らしさが色濃くて、

非常に好印象を受けた。


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玄関からの長い廊下の片側には大きなガラス窓があり、

巨石で滝や川がつくられている。


村野藤吾に建築を依頼したオーナーは、

金に糸目をつけるなと言ったそうで、

でき上がった客室や庭は、

今では予算的に叶わないほどの贅沢さ。


見ごたえがあって、居心地もよくて、

日本が豊かな時代だったからこそ、

できたものであることを痛感。



そして目ざすは、

かつてこの宿の主人が住んでいた部屋。


宿のなかでも最も奥に位置し、

庭はこの部屋からの視線を中心に造られているという。


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昔の建物が今もそのまま受け継がれた部屋は、

日本の古き良き建築様式がそのまま。

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こちらは書斎として使われていた小部屋。


昔のまんまだからガラス窓はなく、

雨戸と障子だけ。

だから、冬季はちょっと寒いと思うけど、

それはそれで趣がある。



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全体を見ても、見事というほかない。


で、ここには素泊まりプランというのがあるらしい。

この屋敷を体感できるってのは、かなり嬉しいかも。