まだ秋の気配が漂い始めたころのこと、
山形県天童温泉の「天童荘」にうかがった。
天童温泉というところは、
駅を中心に大型旅館が立ち並ぶ、
ひと時代前の温泉地というイメージがあった。
今もその名残はあるのだが、
市街からちょっと離れたところに位置する「天童荘」は、
天童温泉に対するオレの偏狭なイメージを、
見事に覆してくれる宿だった。
まず、門構えからして他とは一味違う。
日本旅館らしいたたずまいに期待は膨らむ。
玄関を入ると太い梁のあるロビー。
ロビーは坪庭に面し、向こうの空間が気にかかる。
フロントは昔ながらの帳場といっほうがいい趣。
独立したティーラウンジ。
オーディオコーナーかな?
客室への廊下の途中にワインセラーが。
廊下のしつらいも見事ななもの。
坪庭に面して一枚板のカウンターがあるここは、
カウンターの板をよく見たら、
将棋の駒の形のちきりがあった。
天童は将棋の駒の生産数日本一だもんね。
お土産物売り場も非常に充実していて、
ディスプレイもきれい。
インテリアデザイナー作の山形鋳物の急須など、
つい買いたくなるものが多い。
部屋にこもりきりの隠れ宿もいいけれど、
パブリックスペースが多彩で、
それぞれ質が高くしゃれていることこそ、
オレが思ういい宿の条件なんだけど、
「天童荘」はこの段階ですでにクリア。
期待はいやがうえにも盛り上がる。
詳しくは→「天童荘」HP











