鶴岡藩主の酒井家は国替えもなく、
江戸時代からずっとこの地を治めてきたそうで、
今も酒井家の方々は市民に敬われているという。
「致道博物館」はもともと酒井家の土地だったのを
市に譲渡し、文化施設となったのだが、
今も酒井家が中心になって管理運営しているそうだ。
「致道博物館」はすなわち、
鶴岡市民の心のよりどころなのではないだろうか。
ここには明治期の庁舎が移築されていて、
屋根の形が独特な豪雪地帯の萱葺住居。
酒井家庭園も公開され、美しい四季を刻んでいる。
昔の茶室は、映画のロケにも使われたそうだ。
ひとしきり見学して、
酒井家の方のお話を聞いて、
知らぬ間に時間は過ぎて行った。
気づいたら日はすっかり暮れていて、
夜空には十五夜。
鶴岡の旅は、
心に残るものがいくつもあって、
去りがたい思いが胸に迫ってきた。




