鶴岡にはいわゆる伝統工芸品という
しかつめらしいものはあまりない。
そのかわり、庶民的な民芸品は多い。
絵ろうそくという類は全国に多々あるが、
鶴岡のはこの雛人形のように、
いづめこ人形のいづめことは、
ご飯を温かく保つための藁の容器とか。
その昔、この地方の農家のお母さんが、
赤ちゃんを少しでも暖かくしてあげようと、
いづめこに入れて子守りしていたとか。
そんなことからつくられるようになったのが、
この「いづめこ人形」だ。
もともと、こういういかにもかわいいものには
あまり関心が持てないんだけど、
いづめこ人形には親の愛情が満ちていて、
地域の温かい心が充填されているようで、
みているだけで幸せな気持ちになれた。

