木曽と聞いてまず思い出すのが、
御嶽山(おんたけさん)を歌った木曽節。
夏でも寒いと言われるくらいだから、
標高の高い立派な山なのだろう。
大きな台形の雪をいただいた御嶽山は、
さすがの威容をたたえていた。
この日の宿は御嶽山のふもとにある、
その名も「嶽見旅館」。
ごくごく普通の旅館だけれど、
スキー選手の合宿などに使われるようで、
冬季オリンピックのスキー競技に出場した
見覚えのある名前の選手のサインがあって、
スキー競技に親近感を持つことができた。
そばがきには、えごま入りのみそだれ。
香ばしいそばとたれのコンビネーションがいい。
そして、地元名物ハチの子。
これまた郷土料理の赤カブ煮。
とろみがあってしょうががきいてて、
てんぷらは、どんな内容だったっけ……。
しめくくりは手打ち蕎麦。
蕎麦店を併設しているから、
近くのそば粉は近くの開田高原産。
めちゃめちゃレベルが高かった。
メシの後、風呂でほっこり。
温泉でも露天でもないんだけど、十分!
朝食はいかにも旅館な感じだけど、
それぞれ手作り感満載で大満足!
「嶽見旅館」は、
いかにも昔ながらの旅館だけど、
整然とした部屋に風呂、おいしい料理と、
あたたかいもてなしの心があいまって、
非常に豊かな時間を過ごすことができた。
贅沢な隠れ家系の宿もいいけど、
本当に落ち着いてくつろげるのは、
こういうところなのかもしれない。
宿を辞して少し走ったら、見事な朝日。
木曽路の旅はいい思い出ばかりだ。