宿名の「山人」とは、
山暮らしの達人・名人をさすらしい。
マタギとか樵はもとより、
きのこや山菜取り、川魚釣りも、
みんな山人と呼ばれるそうだ。
つまりこちらは、
山人の知恵を結集させた、
山で過ごす時間を楽しませてくれる宿。
料理長も、もちろん山人。
自然な山の食材についての知識はもちろん、
畑で野菜づくりもやっていて、
安心な食材の提供に余念がない。
食事処に行ったら、手書きの献立が。
箸置が山の中らしくてグッと来る。
食前酒と一緒に、畑からもぎたての野菜が、
手づくり味噌、塩と一緒に運ばれてきた。
キュウリもトマトも、本当はこんな味。
前菜はふたり分を盛り付けてドッカンと。
ミズをはじめとした山菜と海の幸が組み合わせられた料理がずらりと並んでて、
どれもよそではあまりない目新しい味との出会いがある。
これは、「御宿 末広」でも出してる、
すっぽんスープのパイ包み。
お造りはイワナ。
川魚に偏見を持ってる人が少なくないが、
地元の普段のおかずである煮物は、
とても優しい味わいで素材の味が生かされてて、
メインの牛の銘柄はその日によるそうで、
この日は米沢牛。
野菜のグリルもたっぷりで、
しめのご飯は、山の幸の寿司。
アナゴっぽく炊いたイワナも素晴しかったけど、
コーヒーでおしまい。
のはずが、夜食用のきのこのピザが登場。
冷めてもおいしいとのことで、
部屋に持ち帰っていいんだけど、
温かいうちに食いたくなって、
ぺろりと平らげちまった。
もう、腹パンパン!!
どれもこれも、
「自然の恵み」って言葉がぴったりくる、
滋味にあふれる料理てよかった。
オレの希望を言うなら、
旅館料理の枠にとらわれないで、
もっと違うプレゼンテーションでもいいかも。
もっともっとよくなる余地があるから、
ぜひとも工夫してもらいたいところだ。















