イスラム教は偶像崇拝を禁止している。
ということは、絵画や彫刻では、
人をモチーフにすることができない。
だから、イスラム教以外の見地から、
絵画や彫刻の名作というものがない。
そのぶん、アーティストが力を発揮したのが、
建築の分野だといわれる。
トルコで最高の建築家とされるのが、
16世紀に活躍した、ミマル・シナン。
ミマルってのは大先生って意味らしいから、
以後はシナンと書く。
シナンの代表作が、
エスキ・ジャミィから見た写真の、
セリミエ・ジャミイ。
そのセリミエ・ジャミィの前に、
シナンの銅像がある。
少し近寄ってみても、
シンメトリーでバランスのいいプロポーションは、
見惚れてしまうほど。
聖堂(ドーム)に通じる回廊を見上げると、装飾絵画の美しさにまず目を見張る。
聖堂内はほの暗く、ひんやりとしていた。
円形に並んだランプは、
コーランを読むための明かりらしい。
天井が高いから、
下の位置に設置しなければならないようだが、
ちょっと美観を損ねていることは否めない。
メッカの方向をさす祭壇。
聖職者が説教をするための台。
天井を見ると、圧倒的な美しさ。
ディテールのひとつひとつを見ると非常にデリケートで、
スルタンのための礼拝室を特別に見せてもらったんだけど、
お祈りする部屋はあっけないほどシンプル。
ただお祈りに集中するためだから?















