色んなところで寄り道しながら、
イスタンブールからサムソンに来る際に、
ガイド氏から聞いた話では、
黒海人はのんびりしてて、超マイペースで、
トルコの笑い話のネタにされやすいのだとか。
曰く、
イスタンブールでサムスン行きの飛行機に乗ったら、
指定席という概念のない黒海人が、
最前列に勝手に座ってて頑として動かない。
だれが注意しても聞かなかったのに、
ある人が耳打ちしたらあわてて移動。
何を言ったのか聞いてみたら、
「この飛行機は前の席はアンカラ行き、
後方がサムスン行きだって言ったんだよ、
って言ったんだよ」。というオチ。
ま、黒海人てのはつまりそんな風に、
いつも揶揄される対象だってこと。
空港のロビーにはイスラム教徒らしい服装の一団。
聞くと、メッカ巡礼ツアーの人達なのだそう。
メッカ巡礼って聞いてもピンとこないけど、
そんなこんなでようやく搭乗。
しかし、ここで黒海人の無茶っぷりに直面。
自分の席にはすでにスカーフをした女性が座ってる。
搭乗券の座席番号を指し示して、
そこが自分の席だって言っても笑って首を振る。
すると、一団のリーダーらしきオヤジが、
なにやら話しかけてくるがトルコ語がわからない。
もしかしてこいつ、
まさか自由席なんて言ってんじゃねぇの?
埒が明かないからCAに訴えると、
他の席でも同じ状況が次々に発生中。
やっぱあのオヤジ、
勝手に自由席ってツアーの一団に言ってたらしい。
まあ、自由席ならそれでもいいんだけど、
オーバーブッキングもよくあるわけで、
自分の席を確保しとかないと、
イスタンブールに戻れる保証はない。
だから、オヤジのみならず、
巡礼ご一行様みんな鬱陶しく思えてくる。
CAの強い指示に件のオヤジは渋々したがい、
それぞれに指定された席に移るように言うが、
その行動のトロいことといったら。
なんとか離陸したけど、
定刻よりかなり遅れたのは言うまでもない。
しかし、まさか黒海人の笑い話を、
目の当たりにしようとは。
メッカ巡礼ツアーと聞いて、最初は、
「サラマレイクン」って言葉が頭に浮かんだけど、
完全撤回!


