有馬温泉を訪ねた日曜日、
「御所坊」前の小さな広場には、
盆踊りの櫓が立っていた。
聞けば週末は夏祭りだとか。
魅惑のディナーを終えて一息ついてから、
音が聞こえるほうへ、
光りに誘われる我のように吸い寄せられた。
夜遊びが許される祭の夜って、
独特の高揚感があって、たまんなく楽しい。
ダレに咎められることのない年齢になっても、
櫓の周りには、芸者衆も繰り出し、
踊りの輪をつくっていて、賑わいも艶やか。
「旧有馬音頭」って曲を男性が歌っていたが、
これが土着的な節回しで、
また、振りがちょっと変わってて、
盆踊り本来の鎮魂の意味を思い出させてくれた。
祭りに付き物の露店は、
地元観光組合の若い人たちが運営。
子どもたちばかりじゃなく、
ギャルもオヤジもおばあちゃんも、
老若男女みんな無邪気な笑顔で、
こっちまで癒やされた気分。
有馬温泉のパワーを感じた一夜だった。


