メフメットさんは仕事が忙しい上、
出かける用事があったようで早めに辞去。
隣のお宅を見たら、
オヤジが外でチャイの支度中。
挨拶をしたら、
いいモノを見せてやるってな感じで、
畑に案内された。
オヤジの名はオマーンさん。
自慢のサクランボらしく、どんどとって食えと。
甘味が強くて、はっきり言ってこれのほうがうまい。
曰く、友達と一緒に食べるために、
この木だけは収穫しないでとっているのだとか。
ステキなもてなしだ。
そろそろおいとましようとしていたら、
「チャイを飲んでいけ」と
半ば強引にお宅に招かれた。
見渡すばかりの自分の畑。
素晴しいとしか言いようがない景色だった。
オマーンさんが持ってきたのは、
自家用ピデ焼き器。
ピデとは、イタリアのピザのような
インドのナンのような、薄いパン。
アマスィアでよく食べられているらしい。
チャイ沸し器が室内に。もあった
運転手のキャーズンさん。
トルコの男は、チャイのときだけはよく働く。
(ウソ。このふたりはいつもよく働いてる)
その間に奥さんがせっせと食事の支度中。
自家菜園から摘んできたレタスと山菜。
右の山菜は初めて食べたんだけど、
シャキシャキしてて、かんでると酸味がでてくる。
体にいいらしく、よく食べられているそうだ。
サラダも自家菜園の野菜で。
万願寺とうがらしのようなヤツを食ったら、激辛。
本物のとうがらしだよ。
左に見えるのは羊の乳で作った自家製バター。
乾燥アンズを湯にひたしたものは、
甘味の中にほのかな酸味がある逸品。
自然の恵みをいただきながら、
チャイを何杯いただいたことだろう。
ところで、
トルコのチャイは紅茶よりも濃くて、
ちょっと渋め。
だから、砂糖を入れたほうがうまい。
このとき、チャイを10杯はいただいたから、
スプーン10杯分の砂糖を摂ったことになる。
なるほど、これは太る。
そうこうしている間に、
オマーンさんの娘さん夫婦がたずねてきた。
人と人とのつながりが密なのがトルコの特徴で、
友人や親戚が家を訪ね合うのは当たり前のこととか。
俺たちのような異国のストレンジャーさえ、
快く受け入れてくれる懐の広さもすごい。
なんでもこれは遊牧民の名残りで、
遠来の客は大切にされるのだそうだ。
で、この娘さん夫婦には日本びいきの女の子がいて、
日本に留学したいとよく言ってるのだそう。
娘さんはやおら携帯を取り出し、女の子に電話。
オレに話をしてやってくれと携帯を渡された。
とりあえず「ハロー」と言ってみたら、
ぼちぼち英語は通じるようで、
「こんにちは」と言ってみたら、
電話の向こうから、「キャー!!」。
アイドルになった気分(笑)。
しかし親日家が多いと言うのは本当だ。
憧れてた日本人がオレだったのは、
ちょっと気の毒だけど。
その後、さらにもう一品。
チーズと卵が半々の贅沢なオムレツは
アマスィアでよく食べられるもの。
パンに乗っけて食うと、またチャイが進む。
はじめてお目にかかったのに、
こんなにももてなしてもらえるなんて、
思ってもみなかった。
トルコの人はもてなし好きと聞いてたけど、
ここまで徹底してるなんて。
(遠慮のないオレもたいがいだけど)
で、別れ際はいたって普通なの。
つまり、知らない人をもてなすなんて、
カレラにとってはごく普通のことだってことらしい。
またまたトルコが好きになった。












